脳若返りの秘訣!認知症・ともに新しい時代に NHKキャンペーン3月30日NHK






認知症予防の秘訣として、
各自治体で実施されている取り組みや
研究についてご紹介します!


MCは小野文恵さん、高橋真麻さん、
ゲストは東貴博さん、松本明子さん、
解説してくれるのは、
鳥取大学教授 浦上 克哉先生です。


image130.gif【脳若返りの秘訣】

【鳥取県琴裏町】

琴裏町は人口1万8千人で、高齢化率は34%です。
認知症予防を町の優先取組として
さまざまなことを実施しています。


■予防対策①:早期発見

町では認知症予防の一環として、
『ひらめきはつらつ教室』
を主催しています。

人気の遊びはかるなどのレクリエーションですが、
その他にも
『タッチパネル式の頭の健康チェック』
などを行っています。

このチェック法では、
数分で認知症予備軍の恐れがあるかどうか判別することができます。
これまでに認知症予備軍の人を1500人以上見つけてきており、
2004年から実施されてきました。
そして、認知症予備軍と診断された人たちを、
町ぐるみでフォローしています。

認知症は一度発症すると、
進行を遅らせることはできても、
治すことはできません。
認知症予備軍の人が何もしない場合、
3年以内に認知症に移行する人が多いとされていますが、
琴裏町では3年たっても認知症にならない人が多くいます。


■予防対策②:サークル活動

親しい友人がいる人と、
親しい友人がいない人では、
友人がいる人のほうが、
認知症発症リスクが約半分に抑えられていることがわかりました。


このように、
認知症になる人は、
出ぶ精や、閉じこもりがち、
友人が少ないということがあります
ので、
そのような人のために
外出を促すようなサークルを組織しています。
このようなサークルは町内に90カ所あり、
町のお年寄りの約6人に1人が通っています。


■予防対策③:食生活

定期的に糖尿病や高血圧の検査をして、
健康に配慮しています。
検査結果が出た後は、
料理教室を開いて、体に良い料理法を指導しています。

高血圧は脳を傷めやすく、
糖尿病は認知症になる頻度が高いことがわかっていますので、
食生活の改善は認知症予防に効果が期待できます。

このような取り組みが功を奏して、
琴裏町では、13年間認知症の予防に力を入れてきたことで、
介護保険の認定率がさがっています。


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【愛知県北名古屋市】

■昭和日常博物館

昭和日常博物館とは、
昭和の懐かしい品物を取りそろえた博物館です。

訪れたお年寄りたちは、
懐かしい品物を見たりさわったりしながら
思いで話に花をさかせます。
この思い出話が、
認知症予防に効果があることがわかっています。


これは回想法という、認知機能予防法です。
昔の話をすると、思い出すことと話しをするということで、
脳の血流が増加して、活発に働くことになります。
それが認知機能に良いとされています。


■回想法

回想法とは、
昔の品物を見てさまざまなことを思い出させる方法です。
昔のことについて、楽しい会話ができることが非常に良い点です。

お年寄りには、最近のことを話をすることは意外に難しいのです。
また、若い人に対しても自信を持って話をすることができる点も、
良い点とされています。
ただし、いやなことを思い出すのはあまりお勧めできせん。
このほかにも、
自分の好きだった音楽を聴くことも効果があります。


■いきいき隊

いきいき隊という、
65歳以上のお年寄りおよそ600人による、
認知症予防の会を組織しています。

いきいき隊は、地域の公民館などに出掛けて行って、
回想法を指導します。
たとえば、正月に何をしていたかを思い出して、
みんなで話をするなどです。


いきいき隊の活動の効果のひとつに、
お年寄りの外出を促すということがあり、
いまでは『いきいき隊に入りたい』
という人が増えています。


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【愛知県大府市】

■運動プラスαで認知症予防

運動しながら、
同時に計算やしりとりなど脳を使うようなことをすると、
認知症予防に効果があります。

これは、頭と体を同時に動かすことが重要です。

そして、この方法はうまくできなくてもかまいません。
取り組むことが脳の刺激となって効果を発揮することになります。


■色はしご

たとえば、地面にはしご型の絵を描き、
その両側面に一定間隔ごとに色を変えて塗っておきます。
『その色が緑だった場合は、足をはしごの外に出す』
というようにして、はしごをわたっていきます。

このようなはしごを地域の公園などに設置しています。
ただし、このような屋外の運動は3日坊主になりがちです。
そうならないための対策として、
何人かの仲間で行うことで続けやすくなります。


■曜日引き算

下のような曜日を用いて頭のトレーニングを行います。

日 月 火 水 木 金 土 

たとえば、『中1日の曜日引き算』なら、

日  火  木  土  月  水 …

と答えます。

これを『中2日の曜日引き算』というふうに、
むつかしいものにチャレンジしていきます。
これは、意外に難しい脳トレです。


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【石川県七尾市】

■なかじま町プロジェクト

七尾市内のなかじま町で、
60歳以上を対象になかじまプロジェクトを実施しています。

これは、
高齢者の生活と認知症の関係を調べていくもので、
調査には町内の9割以上のお年寄りが参加しています。

この調査から、
運動や頭を使うトレーニングの習慣が記憶力をきたえるのに、
効果があることがわかってきました。


■食生活

なかじま町プロジェクトから、
認知症と食生活との関係に特徴があることがわかってきました。
緑茶を飲むと認知症予防効果に期待がもてることがわかってきたのです。


■緑茶と認知症の関係

緑茶を飲む習慣と認知症の関係として
次のような結果が得られました。


◆5年後の認知機能低下率

緑茶をまったく飲まない人 :31%
緑茶を週に数日飲む人   :15%
緑茶を毎日飲む人     :11%

緑茶を飲む人とまったく飲まない人では、
認知症リスクに3倍の違いがあるという結果がでています。

最近の研究では、
カテキンなどのポリフェノールが
認知症の予防効果が高いことがわかっています。
この結果から、さらにさまざまな食品を調べたところ、
『ロスマリン酸』
が効果が高いことがわかってきました。


■ロスマリン酸

ロスマリン酸は、
ハーブのレモンバーム、ローズマリー等に
含まれているポリフェノールの一種です。
認知症の原因のひとつとされている
アミロイドβが固まるのを防ぐ効果があると考えられています。
アミロイドβは集まって固まりになることが、
認知機能に悪影響を及ぼすと考えられています。
現在、ロスマリン酸を含む食品の研究が進んでいます。