つらい胸焼け チョイス10月28日NHK

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MCは八嶋智人さん、大和田美帆さん、
ゲストは、
チョイスコンシェルジュは牛田茉友さん、
解説してくれるのは、
国立国際医療研究センター病院
消化器内科診療科長 秋山 純一先生です。


image130.gif【つらい胸やけ!】

【塩田さん・女性67歳のケース】

最初は、物が飲み込みにくく、
何かつっかえるような気がしていました。
痛みは特に感じていませんでしたが、
徐々に胸やけを覚えるようになっていきました。

その後も胸やけはおさまらず、
1年後には、
ほぼ毎晩胸やけに悩まされるようになりました。
寝て1時間半くらいたつと、
突然胸やけが上がってくるような印象で、
10分ほど上体を起こしておくとおさまっていました。

ときには吐き気を感じることもありました。
食欲も減退し、以前の1/3くらいしか食べられなくなり、
辛いものなどの刺激物を口にできなくなり、
家事や外出をする気力もなくなっていきました。

病院で診てもらったところ、
『逆流性食道炎』
でした。


■逆流性食道炎

胃の内容物が食道に逆流し、
食道が炎症を起こしている状態です。

通常なら、胃と食道の間(噴門)がしまっていて、
胃の内容物が逆流することはありませんが、
何らかの理由でそれが逆流して、
胃酸で食道がダメージをうけ炎症を起こします。
胃酸が逆流する一番の理由は加齢です。


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【逆流性食道炎の原因】

■生活習慣による原因

食べ過ぎ、早食い、炭酸飲料の飲み過ぎなどです。
空気を飲み込んでゲップができるときに、
胃酸が逆流することがあるからです。



■脂肪、アルコールの摂り過ぎ

揚げものなど脂肪を多く含む物を食べると、
胃酸が多く出るとともに、
下部食道括約筋が開きやすくなる消化管ホルモンも分泌され、
胃酸が逆流しやすくなります。



■飲酒・喫煙の習慣のある人

アルコールやたばこは食道を刺激したり、
下部食道括約筋の働きを弱めます。



■肥満気味の人

特に内臓脂肪型肥満の人は、
内臓脂肪によって腹圧が上昇し、
胃が圧迫されることで逆流につながります。


■前かがみの姿勢・猫背になりがちの人

腹部に力がかかり、腹部全体が圧迫され、
胃酸が逆流しやすくなります。

デスクワークなどの前かがみの姿勢、
骨粗鬆症などで高齢者によくみられる猫背などは注意が必要です。

ベルトでお腹を締めることが原因となることもあります。


■食道裂孔ヘルニア

猫背などの姿勢を頻繁にしていると、
食道裂孔ヘルニアを引きおこす危険性があります。

胸のあたりには、筋肉でできている横隔膜があり、
そこを食道が貫く食道裂孔という孔があいています。
下部食道括約筋がゆるんでいると、
胃の上部が食道裂孔を押し広げて横隔膜の上に出てしまう
食道裂孔ヘルニアを起こすことがあります。
食道裂孔ヘルニアになると、
胃と食道のつなぎ目が開いたままになり、
胃食道逆流症が起こりやすくなります。



■食べてすぐ寝る人

食道への胃酸の逆流が起きやすいのは食後です。
食事をしてすぐに寝ると、
横になった状態なので逆流した胃酸が胃に戻らず、
長時間食道内にとどまり、
炎症を起こしやすくなります。
食事は、寝る3時間前までにすませるようにしてください。





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【症状と治療】

■逆流性食道炎の症状

胸やけ
咳が出る
睡眠障害
吞酸(どんさん):胃酸が口のほうまで逆流して、
         口の中が酸っぱく感じる症状
喘息の悪化
胸痛:狭心症と間違えるほどの痛みを覚える人もいます
声のかすれ
のどの不快感


■塩田さんの治療

◆酸分泌抑制薬

『プロトンポンプ阻害薬』
の投薬治療を受けました。
これは、胃酸の分泌を抑える薬です。
塩田さんはその新薬である
『ボノプラザン』
を服用しました。

治療の基本は薬物治療です。
最初に胃酸の分泌を強力に抑える
プロトンポンプ阻害薬を用います。
軽症の人(約8割)は従来のプロトンポンプ阻害薬で治療します。

従来の薬は効果がでるまで2~3日かかりましたが、
新薬のボノプラザンは早く効果がでるようになりました。

この薬を飲んでからと言う者、
塩田さんは痛みを覚える日がなくなったといいます。
炎症によってできていたびらんが解消して、
ほぼ以前のような良好な状態に回復しました。
ただし、この薬には副作用としてまれに発疹が出たり、
肝機能障害が出る人もいます。


■酸中和薬

逆流したときに酸を中和する薬で、
市販薬に多いタイプです。
『水酸化アルミニウム』
『水酸化マグネシウム』



■消化管運動機能改善薬

消化管の運動をよくする薬です。
『モサプリド』

薬をやめると、
半数の人が半年以内に繰り返すとされています。

また、薬でおさまらないときには、
手術という選択もありますが、
それはまれです


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【治療と合併症】

■丸岡さん女性70歳のケース

逆流性食道炎を放置したり、
繰り返したりすると、
バレット食道になってしまうことがあります。

もともと胃だった場所が食道に置き換わった病気です。

バレット食道が3cm以上になると、
食道がん(食道腺がん)のリスクを高めるとされています。


丸岡さんは、プロトンポンプ薬による治療を行っています。
それによって、進行を食い止めています。


■バレット食道

食道が胃酸にさらされ続けると、
粘膜が変化してバレット食道になることがあります。
痛みなどはありませんが、
まれに食道腺がんになることがあります。
日本人は欧米人に比べて
食道腺がんになることは少ないとされていますが、
バレット食道と診断されたら、
担当医に相談するようにしてください。


さらに、逆流を繰り返すと、
びらん潰瘍となり、
貧血の原因となることがあります。

炎症がずっと続くと、
食道がせまくなって狭窄をきたすこともあります。
胃食道逆流症の再発を繰り返すと、
合併症を起こす危険が高まります。
食道の炎症が進み重症化して潰瘍になると、
出血する場合があります。

また、潰瘍が深くなったり、
食道全体に潰瘍が多発したりすると、
潰瘍部分がひきつれを起こして食道が狭窄し、
食べ物の通りが悪くなります。
そのため、定期的に検査を行うことが大切です。


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【鈴木さん女性のケース】

明け方に胸の不快感がありました。
上半身を起こしたときは、
少しだけ症状がおさまるようなきがしていました。

消化器内科を受診し、
内視鏡検査を受けたのですが、
食道には異常はみつかりませんでした。
診断は
『非びらん性胃食道逆流症(NERD:ナード)』
でした。


■非びらん性胃食道逆流症(ナード)

食道に炎症によるびらんはありませんが、
食道の粘膜が通常より過敏になっているために、
少しの胃酸でも反応して症状が起こります。
日本人の胃食道逆流症患者の約6割を占め、
特に20~40歳代の若いやせ形の女性に多いとされています。
そして、痛みは逆流性食道炎とかわりません。

原因はまだはっきりしませんが、
ストレスが大きな原因と考えられています。

ポロトンポンプ薬で治療しますが、
効果は5割くらいの人にしかみられません。
胃腸の調子をよくする漢方薬を併用したり、
ストレスを軽減する抗不安薬を併用したりします。

それでも効果がない場合は、
『PHモニタリング』
を実施します。
また、ナードも生活改善が役に立ちます。


■PHモニタリング

24時間かけて胃酸が逆流する頻度や時間帯を計測するものです。
原因を特定し治療方針を決めるのに役立てます。
主に入院して行います。




続・若返りトレーニング チョイス8月12日NHK

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今回のテーマは“若返りトレーニング!”
年をかさねてくると、
どうしても手足、肩、腰、膝などに故障がでてきます。
若返り法として、
足と肩のダメージからの回復法を紹介します!


MCは八嶋智人さん、大和田美帆さん、
チョイスコンシェルジュは新井秀和さん、
解説してくれるのは、
首都大学東京 健康福祉学部 教授
理学療法士 医学博士
竹井 仁先生です。


image130.gif【続・若返りトレーニング】

【骨折の対処法】

■吉川さん・女性57歳のケース

吉川さんは自宅の階段を降りた際、
右の足首を少しひねっただけでしたが、
実際は外果剥離骨折(がいかはくりこっせつ)
という全治6カ月の大けがでした。

吉川さんは、
医師の診断にしたがって理学療法を受けることにしました。
患部が硬くならないように脚の指をグー、パーする運動
脚の筋肉が弱くなりますので、それを抑えるために、
脚の横、お尻の横、お尻の筋トレも実施しました。

2カ月後、ギプスがとれました。
やはり、筋肉や足首が硬くなっていました。
そこで、
自宅でアキレス腱などを鍛えるストレッチと筋トレを実践しました。


◆アキレス腱を伸ばすストレッチ

段差を利用したストレッチです。

①階段のふちに足裏の半分ほどをのせ、
 かかとを浮かせた状態にします
②かかとを沈めるようにしてアキレス腱を伸ばします
 このとき逆の足を
 一段上の階段に乗せるとより伸ばしやすくなります
③この状態を30秒ほどキープしたら、元に戻します

アキレス腱だけではなく、足首の筋肉も伸ばすことができます。
20回を1セットとして、1日3セットを行います。


◆アキレス腱の筋トレ

①階段のふちに足裏の半分ほどをのせ、
 かかとを浮かせた状態にします
②逆の足を持ち上げ片足立ちにします
 このときバランスを崩さないように、
 手すりや壁に手をついて体を支えるようにします

けがのために使っていなかった
足首やふくらはぎの筋肉を鍛えることができます。
20回を1セットとして、1日3セットを行います。

片足のストレットや筋トレは、
必ず手すりや壁で体を支えられるところでやってください。

吉川さんは、リハビリのかいがあって、
半年後には無事歩けるようになりました。


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【骨折予防トレーニング】

■骨折予防に必要な3つの力

◆筋力
◆バランス力
◆瞬発力



■3つの力を鍛えるトレーニング

輪ゴム3個を一組にして、交差させて結び合わせます。
それをくさりのようにつなげていき、
約1mの長さのゴムひもを作ります。
体の横にイス、後方にテーブルを用意します。

①イス(テーブル)の横に立って、
 イス(テーブル)の背もたれの上部を左手でつかみます
②ゴムひもの片方を後方においたテーブルの足などに固定して、
 もう一方は右足につけます
 ゴムをつける足は、手を置いたイスなどの反対側の足です
③この状態で、足を前に蹴りあげます
 蹴りあげる脚はなるべき速く蹴りあげることです

この状態で足を後ろ側、外側、内側へと動かします。 
後ろ側に蹴る際には、
ゴムをつけたテーブルのほうに体を向けて、
テーブルから遠い方へ足を蹴りあげるようにします。
このとき、体がぐらつかないように注意して、
背筋もまっすぐに保ちます。
4方向に各20回ずつ行います。


■バランスボール筋トレ

◆注意点


●破裂しない『アンチバースト』『ノーバースト』
 のボールを使用してください
●バランスボールの耐荷重を守ってください
●転倒しないように十分気をつけてください



◆やり方

①ボールの上に座り、ボールのクッション力を利用して上に跳ね上がります
 背中が猫背になったりそったりしないように注意して、
 背中はまっすぐな状態をたもちます
②5~6回ボールの上で跳ね上がります
③その後ボールの上でお尻を浮かせた状態で3秒間キープします
 このとき体の安定を保つためにボールを両手で押さえます
 このときは、上半身が前かがみになってもかまいません

ボールに腰を落とすときは、
弾み過ぎないようにお腹に力を入れてください。




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【五十肩の対処法】

■吉川さんのその他の症状

吉川さんは、右足首を骨折する以前にも、
右肩を痛めていました。
高いところにあるものや、
上着に腕を通すときに痛みを覚えるようになりました。

吉川さんは痛みを我慢していましたが、
これは、良い選択ではありませんでした。
吉川さんの痛みの原因は、
右肩腱板損傷と診断されました。
そのため、肩のリハビリもはじめました。
硬くなった肩の筋肉を
ゆっくりともみほぐして軟らかくしていきました。


■筋膜

肩を痛めていた吉川さんは、
全身の筋肉をおおう一枚つなぎの筋膜という膜がねじれていました。
そのため、筋膜のねじれを修正することにしました。
これを筋膜リリースといいます。
筋膜がずれてしまうと、
関節が筋膜に引っ張られて本来の位置からずれてしまい、
炎症を起こしたり、
骨同士がぶつかって痛みを覚えたりすることがあります。



■筋膜リリース

体を90度に曲げて両手をまっすぐに前に出し、
背中の筋肉を伸ばすストレッチです。
たとえば、テーブルを使っても行えます。

①テーブルなどに両手をついて腰をひき、
 両手が伸びた状態にします
 横から見た際にL字になるようにします
②その状態で30~90秒キープします
 このとき、猫背にならないようにします


■腱板の筋トレ

①左足を前に出して立ちます
②痛めた右手を頭の後ろに添えます
③上半身だけ右にひねります
 ひねる加減は痛みを感じる手前です
④ひねる、もどすをリズミカルに20回繰り返します

ひねる際には腰が回らないように固定して、
肩の部分だけでひねる(動かす)ようにします。


腱板損傷は、
怪我をしていないくても、
年をとると誰でもなる危険性があります。
肩はいわば消耗品です。
いたわるためには、普段から大きく動かすことが大切です。


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【腱板損傷予防・改善トレーニング】

右肩を損傷したケースを想定したトレーニング紹介します。

輪ゴムを2個1組にして、輪ゴムのひもを1mほどに作ります。
ゴムひもの一方の端を左手で握り、
もう一方は右手の手のひらに通して握ります。


■筋トレⅠ

①立った状態でゴムひもの両端を持ちますが、
 このときゴムひもはお尻の後ろの位置にくるようにします
②右腕をのばしたまま、斜め前方に上げます
 角度は30度くらいで、これを20~30回ほど繰り返します


■筋トレⅡ

①イスに座り、ゴムひもを体の前で持ちます
 このとき、右手は手のひらを通して持ちますが、
 左手は体の幅より少し長いくらいの位置でゴムひもをにぎります
②この状態から右手を外側に開いたり戻したりを繰り返します
 このとき、右手の肘が体から離れないようにします
 これを20~30回ほど繰り返します

この筋トレは、少し前かがみになって、
右ひじを膝の上に置いてやると、
さらに負荷がかかって効果的です。



■筋トレⅢ

①イスに座り、ゴムひもを背中側から回します
②右手を内側に引いたり戻したりを繰り返します
 これを20~30回ほど繰り返します


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【五十肩予防・改善トレーニング】

五十肩の症状が右手にでていると想定した
トレーニング法を紹介します。


■トレーニングⅠ

①テーブルの手前で左足を前に出して立ちます
②左腕を内側にまげるようにテーブルにのせて、
 左腕の上に頭をのせる要領で上半身をテーブルにのせます
③右手をだらりと倒します
④左足の膝を曲げることで体を前後に揺らせます
 その反動で右手を前後に揺らせます
 このとき、腕に力が入らないように注意してください


■トレーニングⅡ

①テーブルの手前で足を肩幅に開いて立ちます
②左腕を内側にまげるようにテーブルにのせて、
 左腕の上に頭をのせる要領で上半身をテーブルにのせます
③右手をだらりと倒します
④腰を左右にふる要領で体を左右に揺らせます
 その反動で右手を左右に揺らせます
 このとき、腕に力が入らないように注意してください

狭くなっていた腕の可動範囲を無理なく回復させることができます。


■筋膜リリース

◆トレーニングⅠ


①テーブルの手前で右足を前に出して軽く曲げ、
 左足はまっすぐにして立ちます
②左手をテーブルにのせて、体をささえます
③右手を左足の延長上になるように、
 体の斜め前まで持ち上げます
④右手をまっすぐに伸ばして20秒間キープします

猫背になったり、背中がそったりしないように注意してくだい。


◆トレーニングⅡ

①テーブルの手前で右足を前に出して軽く曲げ、
 左足はまっすぐにして立ちます
②左手をテーブルにのせて、体をささえます
③右手を左足の延長上になるように、
 体の斜め前まで持ち上げた状態から、上体を外側にひねります
 右手の位置は体の後ろ上にきますので、
 目線も右手の先にあわせます(頭も後ろにひねります)
④この状態で20秒間キープします
⑤テーブルにつけていた左手を肘までテーブルにつけることで、
 体をさらにひねります
⑥この状態で20秒間キープします

こうやって筋膜を正常に戻すことで、
五十肩の予防になります。




今日からできる若返りトレーニング チョイス8月5日NHK





年配者の中には、
突然歩けなくなって、トイレにも行けなくなったり、
家事がまったくできなくなるという人がでてきます。
原因は筋肉がリストラされているからです。
これを解消するためには、
筋肉を若返らせることです!


MCは八嶋智人さん、大和田美帆さん、
ゲストは小倉智昭さん、
解説してくれるのは、
首都大学東京 健康福祉学部教授
理学療法士 医学博士 竹井 仁先生です。


image130.gif【若返りトレーニング!】

年配者の体の悩みとして、次のようなものが挙げられています。

■体が思うように動かなくなった
■階段を上るのが辛い
■つまずきやすい
■高い場所に手が届かない
■瓶のふたが開けられない



【平間さん女性70代のケース】

平間さんは、膝が痛くなって歩きにくくなってしまいました。
原因は、変形性ひざ関節症でした。

徐々に、伝い歩きをするのがやっとになり、
左ひざを床についたりすると辛く、
長時間立っているだけでも膝が痛むようになりました。
治療は病院からもらった湿布でしたが、
それでも痛みはしだいにひどくなっていきました。

そのため、外出がおっくうになって
買い物でも重いものが持てないことから、
近所のコンビニでわずかな買い物しかできなくなりました。
その結果、
家の中でじっとして過ごすことが多くなりました。

実は、それこそが膝痛の原因でした。

使われないと、筋肉はいらないのではないかと感じ、
徐々に萎縮して細くなっていきます。

平間さんは痛みで膝を動かさなくなったため、
膝を支える筋肉が細くなることで、
膝が不安定になり、
より痛みが強くなっていったのでした。

このような症状が進行すると、寝たきりにつながってしまいます。


■対処法

平間さんは、整形外科で理学療法を受けました。
日常的な生活を回復されるためのリハビリなどを受けたのです。

そして、
『モビライゼーション』
を施されました。


■モビライゼーション

モビライゼーションとは、
動きが悪くなった関節や筋肉の動きを良くする治療です。
運動性を良くして、筋肉・関節の痛みを和らげます。

まずは、動きやすくなるように手でもみほぐし、
次に関節を伸ばしました。

その結果、筋肉が動くようになったところで、
筋トレを加えていきました。


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【階段を上るのが辛い】

■『膝関節強化①』


膝の関節がぐらつかないように、
膝を支える筋肉を鍛えます。

①椅子に腰かけます

②悪いほうの足は固定したまま、
 痛くない足を前後左右、
 さらに右回し左回しを各5回ずつ行います

痛い足を固定すると、
もう一方の足の動きにつられて足が動かない方向に筋肉が働くことで、
膝を固定する筋肉を鍛えることができます。
これを1日3セット行います。


■『膝関節強化②』

両方の膝上に大きなゴムをかけて、
痛い足でゴムを引っ張ります。

5回1セットで、1日3セット行います。

平間さんは理学療法と家庭での運動を3ケ月続けることで、
スムーズに歩けるにようになっただけでなく、
階段も登れるようになりました。



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【階段を上るのが辛い】

■『太ももを鍛える運動①』


①椅子に深めに座ります

②腰をまっすぐに伸ばします
 手を腰に当ててください

③膝を伸ばして5秒数えます

④左右の膝で行います

腰を伸ばすことが筋肉を鍛えることにつながります。


■『太ももを鍛える運動②』

①椅子の背にもたれます

②太ももとつま先を上に引っ張り上げます

③5秒とめます

④左右交互に行います

前傾姿勢にならないように、
背もたれにしっかり背中をつけてください。

むくみや冷え性にも効果があります。
リンパの流れがよくなって、
筋肉が滑らかに動くようになります。





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【生活の中で鍛える】

■掃除機

掃除機をかけるときに、
ひざと股関節を曲げて、
一歩踏み込んで掃除をします。
これによって膝から体幹、お尻が等が鍛えられます。


■窓ふき
窓をふくときに、下側は膝を曲げて拭いてください。
膝を曲げてやると、足腰を鍛えることができます。


■歩く
顎を引いて胸を張ります。
普段の歩幅よりも5cm~10cmほど広げます。
手は伸ばしてしっかり後ろに振ります。

お腹とお尻に力をいれると、
うまく歩幅を広げて歩くことができます。
これは、転倒防止やダイエットにもつながります。


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【山本さん女性40代のケース】

山本さんは首の付け根が痛くなり、
3ヶ月後肩にまで痛みが広がりました。


肩の痛みのせいで日常生活に支障をきたし、
料理や洗濯がはかどらなくなりました。
そのせいで、以前よりも家事で何倍も疲れるようになり、
やがては精神的な疲れをも覚えるようになっていきました。


■肩コリの対処法

山本さんは、理学療法士の施術を受けました。

山本さんの肩コリの原因は、以前受けた下腹部の手術でした。
手術のせいで下腹部の筋膜がゆがみ、
それによって左肩が前に引っ張られていたのでした。
そこで、
『筋膜マニュピレーション』

を受けることにしました。


■筋膜マニュピレーション

筋膜マニュピレーションとは、
筋膜のねじれを手を使ってときほぐす施術のことです。

まずは、下腹部の傷口周りをマッサージして筋膜ほぐします。
次に左肩をほごして関節の位置を正常に戻します。

こうやって、筋膜のゆがみをほぐし、
肩関節を正常な位置に戻していきました。


■肩関節を正常な位置へ戻す筋トレ

体は動かさずに、
肩だけを後ろに動かした状態で5秒間キープします

さらに、手術で弱くなった腹筋を鍛えます


■腹筋

①床に仰向けになって両膝を立てます

②その状態から自分のおへそが見えるまで、肩甲骨を浮かせます

③この状態を5秒間キープします

山本さんは7か月間これを続けて、
肩がだいぶ上がるようになりました。

筋膜をほぐすことで、
肩の動きが良くなり柔軟性もよくなります。


筋膜のよじれを招くのは、
悪い姿勢やスポーツによる偏った動きなどです。


■縦方向の筋膜のよぎれを矯正する

猫背などを矯正します。

①肩幅に足を広げて、テーブルに両手をつけます

②そのまま、両手を先に伸ばします

③この状態を30秒キープします。

徐々に伸ばして、
できるだけ90秒キープできるようにしましょう。
90秒伸ばすと筋膜はほぐれます。


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【高い場所に手が届かない】

①椅子に腰かけたまま顎を引きます

②両手を肩の高さまでもちあげます
 手のひらは前に向けてください

③胸を張って(突き出して)20秒キープします

④目の前で両方の肘をあわせて上に持ち上げます
 両肘が離れる手前でとめて、10秒キープします
 手のひらは開いて顔の方に向けてください


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【瓶のふたが開けられない】

これに対処するためには、
手の巧緻性を高めることです。

①両手を顔の横、目の高さまで持ち上げます

②手の指の第2関節を曲げます

③手の指すべてを握ります

④指を手の甲と90度方向(前方向)に伸ばします

⑤四本の指を手のひらにつけます

⑥手のひらを開いて指を上にのばします




よくわかる!網膜の病気 7月15日チョイスNHK

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MCは八嶋智人さん、大和田美帆さん、
ゲストは小倉智昭さん、
チョイスコンシェルジュは新井秀和さん、
解説してくれるのは、
東京女子医科大学 主任教授
飯田 知弘先生です。


image130.gif【50代から要注意!加齢黄斑変性】

【木村さん男性70歳代のケース】

木村さんはゴルフをしているときに、
ボールがふわふわ浮いているように見えました。
さらに、
いろいろなものが歪んで見えるようになってきました。

原因はメガネが合わなくなったからだと軽く考えていましたが、
眼鏡をかえても視力は元に戻りませんでした。
見え方がおかしくなってから2カ月後、
やっと眼科を受診して眼底検査を受けたところ、
精密検査を受けることを勧められました。

大学病院で、
眼底の血液をより詳しく調べることのできる蛍光眼底造影検査
OCT検査を受けて、
『加齢黄班変性』
と診断されました。



■加齢黄班変性

加齢黄斑変性は、網膜の中央にある黄斑が障害され、
視力が低下する病気です。

黄斑は、物を見る機能が集まっている重要な場所です。
特に黄斑の中央にある中心窩(ちゅうしんか)と呼ばれる小さなくぼみは、
視力ともっとも関わりの深い部分です。
木村さんは、
滲出型の黄班変性だと診断されました。


■滲出型

日本人に多いタイプです。
加齢などで老廃物をうまく処理できなくなると、
網膜の一番外側にある網膜色素上皮細胞の機能が低下します。
そのことによって、
その外側にある脈絡膜から異常な新生血管が網膜に向かって伸びてきます。

新生血管は弱いため、血液の成分が漏れたり、
出血したりして、黄斑の下にたまると黄斑が障害されます。
その結果、
視野の中心がゆがむ、薄暗い、視力の低下
などの症状が起こってきます。



■萎縮型

新生血管ができるのではなく、
加齢などで網膜色素上皮細胞が萎縮するのに伴って、
黄斑の細胞が萎縮するために起こります。
萎縮型は、滲出型に比べてゆっくりと進行します。
ただし、萎縮型でも、
新生血管ができて滲出型に移行する場合があります。
萎縮型の場合は進行が遅いという特徴があります。


■症状

加齢黄斑変性は、50歳頃から発症し、
年齢が高くなるにつれて発症率が上がっていきます。


症状としては、
視野の中心が歪んで見えたり、
視野の中心部が暗くて見えにくくなります。

加齢黄班編成による視力低下では、
視野の中心という
一番見たい所が見えないということになりますので、
見たい目的の物が見えないというやっかいな病気です。


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【治療】

木村さんは、
抗VEGF薬の注射を受けました。
進行をとめるだけではなく、
視力の改善が期待できる治療です。

点眼薬の局所麻酔をした後、
眼に直接注射します。
この治療によって、中には視力が回復する人もいます。


■抗VEGF薬

木村さんは、抗VEGF薬治療によって視野のゆがみがなくなり、
視野にかかっていた霞もなくなりました。

おかげで、日常生活でそれほど不便を感じなくなりました。

合併症が少ないので、
早期発見の患者さんにも施すことができます。
痛みはほとんどなく少しチクッとする程度です。
斜めから注射しますので、針はほとんど見えません。
ただし、
脳梗塞を起こした患者さんには慎重に使わなくてはいけません。

費用は1回15万円ほどと割高で、
3割負担でも5万円弱ほどかかります。

継続的に注射しますので、
有る程度費用が必要になります。


■アイスラーチャート

アムスラーチャートとは碁盤の目のような、
正方目の小さなマスが並んだ表のようなものです。
これを30cmほど離して、
片目づつ見てチェックします。

チャート(表)に少しでも歪みがあれば、
加齢黄班編成を疑ってください。
アムスラーチャートは、眼科でもらうことができます。
また、碁盤や障子でも代用することができます。


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【秋山さん・男性60歳代のケース】

階段を上がろうとしたら、
横の線が歪んで見えたしたせいで眼科を受診したところ、
加齢王班変性と診断されました。
抗VEGF薬治療を受けましたが、
徐々に効き目が薄れてきました。

そのため、抗VEGF薬の治療に加え、
PDT(光線力学的療法)を受けることも選択しました。



■PDT治療

光に反応する薬を注射し、
その後、黄斑部に特殊なレーザーをあて、
新生血管の成長を抑えます。

ただし、強い光にあたると、
皮膚に影響を与える可能性がありますので、
施術後5日間ほどは、
外出するときは帽子をかぶったりなど、
強い光をさけるような工夫が必要となります。
費用は、3割の負担で約11万円ほどになります。


■レーザー光凝固

強いレーザーによって新生血管を焼きつぶす治療法です。
ただし、この場合強いレーザーによって
正常な網膜も焼かれてしまいますので、
新生血管が
黄斑の中央から離れたところにできた場合に限られます。

治療の基本はあくまでの抗VEGF薬です。
それができない人が、
PDT(光線力学的療法)などを選択します。

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【食生活の改善】

ドルーゼンという視細胞が生み出す老廃物があります。
このドルーセンが増えると、
新生血管の発生や黄斑の委縮が起こり、
加齢黄班変性の発症を招くことになります。

ドルーゼンを調べるには、
眼底検査や眼底写真を撮ることでわかります。
欧米型の食生活がドルーゼンを増やすと考えられています。



【予 防】

加齢黄斑変性の予防は、
禁煙や食生活の見直しが必要です。
また、定期的な眼底検査を受けることが効果を発揮します。



≪積極的な摂取が勧められる食材とサプリメント≫

■食 事

◆緑黄色野菜
◆ビタミンA・C・E

(にんじん、春菊など)
体の酸化を防ぎます。
ほうれん草やブロッコリーにはルテインが多く含まれていて、
眼を守る黄班色素を増やすことができます。


◆亜鉛
(牡蠣、煮干し、焼きのり)

食事に加えサプリメントもお勧めです。


■サプリメント

◆ビタミンC
◆ビタミンE
◆βカロテン
◆亜鉛
◆ルテイン

がお勧めです。




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【網膜はく離】

■中尾さん・女性50歳のケース


中尾さんは、テニスをしていてボールを拾った際に、
視界の真ん中に墨汁をこぼしたような黒いシミが現れました
ですが、黒いシミは2日ほどで消えてしまいました。
10日後、
今度は視界の右下が消えてしまうという症状が現れました。

網膜の状態を調べる眼底検査や
OCT検査を受けたところ、
『網膜はく離』
と診断されました。


■網膜はく離

網膜はカメラにたとえると、
フィルムに当たる部分です。


最初に見えた墨汁のような物は、
最初に網膜が裂けた際の出血が見えた物だったと考えられます。

硝子体が縮んだ際に、網膜と硝子体が癒着している部分が、
ひっぱられて剥がれてしまいます。

網膜は剥がれても痛みを感じることはありません。
それがこの病気の怖い点でもあります。

網膜剥離の前段階の症状として、
『網膜裂孔』
があります。


■網膜裂孔

網膜裂孔とは、網膜が裂けている状態で、
その前段階の症状として飛蚊症が現れたりします。

飛蚊症はその他にも加齢などによっても現れ、
こちらは治療の必要がないのが多くあります。
治療が必要がどうかは、眼科で調べなけばわかりませんので、
眼科を受診してください。

この他にも原因として
『外傷』
『アトピー性皮膚炎』
『強い近視』

などがあります


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【黄斑円孔】

■高梨さん・男性70歳のケース

高梨さんは、遠くを見ていてぼやけて見えるように見えました。
2~3週間後、街路樹や電柱などまっすぐなものが、
歪んで見えるようになり、
ガードレールは分断しているように見えました。
さらに、2カ月後には視界の中心が黒くなり、
本も読めなくなりました。

見え方の特徴としては、
ブラックホールの真ん中に物が歪んで入っていくような印象でした。

眼科を受診した結果、
『黄斑円孔』
と診断されました。


■黄斑円孔

黄斑円孔とは、黄班が癒着した硝子体に引っ張られて、
黄班に孔があく病気で、
孔があくことによって、視力に異常が現れます。


中尾さんは、
1~2メートル先の人の顔も判別できないほどでした。
中尾さんの場合、受診が遅くなったことが、
進行を早める結果を招いてしまっていました。

症状の特徴としては、
『歪んでみえる』
『真ん中が黒く見える』
『顔など物が真ん中にきゅっと集まって見える』

ということがあります。

見え方や視界におかしな点があったら、
すぐに眼科を受診をしてください。
すぐにというのは、翌日までには受診してほしい状態です。


■硝子体手術

中尾さんと高梨さんの2人はともに網膜の病気だったこともあり、
同じ治療を受けました。
2人が受けたのは、
『硝子体手術』
です。
網膜を引っ張っている硝子体を切り取った後に、
特殊なガスを硝子体にいれる手術です。

手術費用は3割負担で約12~17万円ほど、
50歳以上の場合、
白内障が出ることが多くあることから、
白内障の手術と合わせて行うことが多くあります。


■強膜バックリング手術

強膜バックリングというシリコンスポンジを
眼球に縫っていく治療です。
こちらは1週間ほどの入院が必要です。
硝子体の変化が少ない場合で、
若い人が受けることの多い治療法です。

この他に、レーザー治療があります。
20~30分で日帰りでの退院が可能です。


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【網膜静脈閉塞症】

■石井さん・女性63歳のケース

石井さんは時計を見た時、上の方が白く見えました。
左の視野に欠けた個所があり、
病院で診てもらったところ、
『網膜静脈閉塞症』
と診断されました。
これは、網膜の血管が詰まってしまう病気です。


■網膜静脈閉塞症

網膜の中に張り巡らされた血管の交差している部分で、
動脈硬化を起こした動脈が静脈を圧迫することで
静脈がつまってしまう病気です。


つまった静脈から水分や血液成分が漏れ出し、
出血やむくみを作り、
視力の低下や視界のゆがみやかけを作りだすことになります。

石井さんはコレステロールが高いために、
動脈硬化が起こることが原因と医師から告げられました。


■抗VEGF薬

石井さんは、抗VEGF薬で治療しました。
VEGFというたんぱく質をおさえる薬です。
血管から水分が漏れ出るのを抑える作用があるため、
むくみがとれて症状が改善します。

治療は抗VEGF薬を眼に注射します。
石井さんは2度注射して、
今のところ症状は出ていないとのことです。
この注射は痛くありません。

治療は抗VEGF薬の注射が第一選択で、
この他にも動脈硬化の予防や血圧のコントロールが必要です。


■糖尿病性網膜症

糖尿病性網膜症は、糖尿病の合併症として発症する病気で、
失明原因の第2位です。

糖尿病性網膜症の治療順位は、

①血糖値のコントロール
  ↓
②レーザー治療
  ↓
③硝子体手術

となっています。