知らないと命を落とす危険な頭痛!主治医が見つかる診療所7月4日テレビ東京

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MCは草野仁さん、東野幸治さん、
アシスタントは森本智子さん、
ゲストは高田延彦さん、ビビル大木さん、アンミカさん、
水野裕子さん、岡田結実さんです。
解説してくれるのは、
埼玉精神神経センター
埼玉国際頭痛センター長 坂井文彦先生です。


image130.gif【脳知らないと命を落とす危険な頭痛!】


【ケース1・山下敏夫さん男性47歳】


■土曜日

炎天下にゴルフを楽しんだ日の夜、
後頭部に痛みを覚えたことで、
頭痛薬を飲んで就眠しました。



■日曜日

夜7時、お風呂上りに、
後頭部から首にかけて昨夜よりも強い痛みを感じたため、
奥さんに首周りをマッサージしてもらいました。
だが、症状は改善しませんでした。



■月曜日

朝起きてきて新聞でも読もうと思ったその時、
後頭部を中心に強い痛みを覚えそのまま意識を失ってしまいました。

緊急搬送され検査して出された診断は
『椎骨動脈乖離(ついこつどうみゃくかいり)』
という非常に怖い病気でした。



■椎骨動脈乖離

椎骨動脈とは、
首の後ろ側に2本ある脳につながる太い血管です。

椎骨動脈乖離とは、
この動脈の内側が何らかの原因で傷つき、
血管の壁の中に血液が入り込み、
血管内部が裂けてしまうという非常に危険な病気です。


最悪の場合、
血管内に入り込んだ血液に血管壁が耐えられなくなって破れ、
血液が脳内に漏れ出て脳を圧迫してしまいます。
発症者の3分の1が死亡するともいわれています。


脳出血などは主に60~70代から発症しますが、
椎骨動脈乖離は40代から発症するとされています。


■原因

山下さんのケースは、ゴルフでスイングしたことが原因でした。

ゴルフなどのスイングのために椎骨動脈に乖離が起こることが多くあります。
しかも、頭痛を感じて首周りをマッサージしたり、
首や頭をひねったりすることが、
さらなる症状の悪化を招くことになります。


また、原因の基本は動脈硬化です。
ですから、
肥満、高血圧、糖尿病が大きな危険因子となります。


■その他の例

アメリカでは、
有名モデルのケイティ・メイさん(34歳)が、
撮影時に無理に首をひねるポーズをしたことが原因で、
椎骨動脈乖離となり、
それを知らずにマッサージを受けたことで症状を悪化させ、
わずか8時間後に死亡するというケースがありました。



■椎骨動脈乖離を招く危険な例

椎骨動脈乖離は、
首をわずかにひねることでも発症することがあります

●首を鳴らしたとき
●肩車した子供を下したとき
●思いっきりくしゃみをしたとき
●車を運転中にバックしようと振り向いたとき
●朝起きるときに首を勢いよく上げたとき



■椎骨動脈乖離の見分け方

●頭痛が首の後ろや後頭部の片側に起こる
●痛みが突然起こる

人によっては雷に打たれたようだと表現する人もいる
●頭痛が続く


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【ケース2・アンミカさん女性】

アンミカさんは2年前韓国ロケに行った際に、
ひどい頭痛に見舞われ意識を失うという目にあいました。

ロケの日は寒かったにも関わらず見栄えのする薄着の衣装に加え、
時間がなかったためにトイレも我慢していました。
そうしたところ、日本に帰国した翌日。
朝起きてすぐにズキン、ズキンと激しい頭痛に襲われました。
市販の頭痛薬で対処したのですが、
今度は腰に鈍い痛みを覚えるとともに、
微熱もありました。


ですが、この日はどうしても休めない長時間の本番の仕事がありました。
普段は仕事に集中していると痛みを忘れることが多いのに、
この日はとにかく痛くてしかたがありませんでした。
そして、帰宅のタクシーの中で痛みに耐えきれず、
病院に向かったところ、
病院について診察中に意識をなくしてしまいました。
このとき、熱は42度まで高くなっていました。


診察の結果、アンミカさんの病気は
『腎盂腎炎』
でした。



■腎盂腎炎(じんうじんえん)

尿道と腎臓の間にある腎盂という部分が細菌に感染し、
高熱や腰痛を引き起こすという病気です。

ほうっておくと、
細菌が腎臓から血液にのって全身に広がる敗血症になることがあります。
その結果、腎不全になり、
適切な治療をしないと1~2週間で命を落としてしまうことまであります。


■原因

トイレを我慢したことが一番の原因と考えられます。
トイレを我慢すると
疲れているときは、膀胱の中に細菌が繁殖してしまいがちです。
そんなときに、トイレを我慢しすぎると、
細菌を含んだ尿が膀胱から尿管をとおって逆流し、
腎臓まで感染していくことになります。

さらに、腎臓から血流にのって、
細菌が脳の髄膜まで到達して髄膜炎になって、
ひどい頭痛になることがあります。

アンミカさんの頭痛も、
この髄膜炎が原因だと考えられます。


■予防

●トイレを我慢しないことが重要です
●疲れや寝不足による免疫力低下もキケンです


普段はこまめに水分を補給することで、
尿の中の細菌などを排出することが予防につながります。

『激しい頭痛』+『腰の痛み』=“腎盂腎炎の疑いあり”


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【ケース3・森さん女性】

頭痛に悩まされていた森さんは、
頭痛になる前に薬を飲むようになり、
こうすることで頭痛を感じなくなりました。

ところが、
徐々に薬を飲んでも頭痛を感じるようになったばかりが、
薬の量も決められた用量を大きく超えたものになっていました。

そこで、医療機関を受診したところ、
『薬物乱用頭痛』
と診断されました。

文字通り、過度な薬物服用が原因の頭痛です。

この薬物乱用頭痛を治すのは非常にむつかしいとされています。
ひとつの治療例としては、
隔離入院して薬をやめる断薬を実施するというものがあります。

薬をやめると、
その後の数日間は反動で猛烈な頭痛に襲われることもあるといいます。
このような症状を予防するためには、
薬の用法用量を守ることが何よりも大事です。