肺がん!最新薬の治療 9月13日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
がん研有明病院呼吸器内科部長 西尾 誠人先生です。


image130.gif【肺がん!最新薬の治療】

肺がんが転移すると、
手術や放射線療法のような局所的な治療では、
がんをコントロールすることが難しくなるため、
薬物療法が重要な役割を果たすようになります。


■肺がんの薬

肺がんの薬には、
『化学療法』『分子標的薬』
『血管新生阻害薬』
『免疫チェックポイント阻害薬』

などがあります。


≪非小細胞がんの治療≫

■ステージと治療法

◆Ⅰ期


がんが肺の中にとどまっていて、
リンパ節への転移がない状態です。


治療法は手術、化学療法です。


◆Ⅱ期

がんが肺の中にとどまっていて、
肺の中のリンパ節にのみ転移している状態です。


治療法は手術、化学療法、放射線療法です。


◆Ⅲ期

がんが肺の周囲に広がっているか、
気管の周りのリンパ節に転移している状態です。


治療法は手術、化学療法、放射線療法です。


◆Ⅳ期

がんが肺から離れた部位(骨、肝臓、副腎、脳など)に
転移している状態です。


治療法は化学療法です。


■化学療法

主にがんが分裂する過程に作用し、
がん細胞の増殖を抑えます。

多くの種類がありますが、
プラチナ製剤とそのほかの抗ガン剤を組み合わせて使用します。
多くは点滴で投与されます。

プラチナ製剤 + 代謝拮抗薬、トポイソラメーゼ阻害剤、
         微小管阻害薬



■分子標的薬

ある種の肺がんでは、
特定の遺伝子変異が、がんの発生や増殖、転移に
かかわっていることが分かってきました。
分子標的薬は、
そうした遺伝子変異を標的として作用する薬で、
特定の遺伝子変異をもっているがんには、
非常によくききます。
分子標的薬の多くは飲み薬です。

分子標的薬、EGFR阻害薬、ALK阻害薬、
ROS1阻害薬、BRAF阻害薬、MEK阻害薬



■血管新生阻害薬

がんの増殖のためには多くの血液が必要となるため、
がんは周囲の血管に働きかけ、
特別な血管を作らせます(血管新生)。
この新しい血管が作られないようにするのが、
血管新生阻害薬です。
がん細胞への栄養供給を断つことで、
がんの増殖を抑えます。
点滴で投与されます。

ベバシズマブ、ラムシルマブ


■免疫チェックポイント阻害薬

がん細胞には、
免疫細胞ががん細胞を攻撃するのを抑制する
ブレーキボタンを作用させる働きがあると考えられています。
このような働きをさせないようにする薬
で、
点滴のよって投与されます。

ニボルマブ、ペムブロリズマブ、
アテゾリズマブ、デュルバルマブ



■副作用

◆化学療法


吐き気、下痢、便秘、脱毛


◆分子標的薬

EGFR阻害薬では、
皮膚障害が起きて背中にニキビのような発疹、
爪の周囲に炎症が起こって痛くかゆみもある爪囲炎

まれに、間質性肺炎が起こることがあることから、
咳、息切れ、発熱が現れたら直ちに受診するようにします。


◆免疫チェックポイント阻害薬

自己免疫疾患で起こるような副作用が現れることがあります。


≪小細胞がんの治療≫

■限局型


がん細胞が、肺の中にとどまっている場合や、
転移していても肺と肺の間にあるリンパ節にとどまっている状態です。

主に、放射線療法と化学療法を併用します。


■進展型

限局型をされる範囲をこえてがんが進行している状態です。
化学療法が行われます。