肺がん!手術でどこまで治る 9月12日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
国立がん研究センター 
東病院呼吸器外科長 坪井正博先生です。


image130.gif【肺がん!手術でどこまで治る】

【肺がんの手術】

肺がんの治療法は小細胞がんと非小細胞がんで異なり、
小細胞がんは進行が早いですが、薬がよくききます。
非小細胞がんは進行度に応じて治療法が選択されます。


        進行度         治療法
Ⅰ期  リンパ節に転移していない  薬物療法、手術

Ⅱ期  転移が肺の中のリンパ節に  薬物療法、手術、
    とどまっている       放射線療法

Ⅲ期  肺の周囲に広がっているか、 薬物療法、手術、
    器官の周囲のリンパ節に   放射線療法
    転移している

Ⅳ期  肺から離れた臓器に転移   薬物療法
    している


■手術の効果

手術が可能な進行度の肺がんの場合、
手術でがんを取り除くのが望ましいでしょう。
肉眼で見えるがんを取り除くことができ、
ほかの治療法よりも即効性があります。
ただし、手術を受ければ必ず治るというものではありません。
それでも、早期発見が増えたことなどから、
5年生存率は増え続け、
2004年では69.6%となっています。


■肺がんの手術

◆肺葉切除術


右の肺は3つの肺葉に、左の肺は2つの肺葉に分かれていて、
がんのある肺葉を丸ごと切除します。
このとき、がんの周辺のリンパ節も一緒に切除します。


◆縮小手術

縮小手術のうちの区域切除という手術では、
右の肺を10区域、左の肺を8区域に分け、
がんのできている1~2区域を切除します。

主にがんの大きさが2cm以下で
リンパ節転移のない場合に適しています。
呼吸機能を温存できるという長所があります。


◆肺全摘術

がんのある側の肺をすべて切除します。
複数の肺葉をまたいでがんがある場合など、
大きながんの場合に行われます。


■手術の方法

◆開胸手術


背中から脇のあたりを10~15cmほど切開し、
肋骨と肋骨の間を大きく開いて行われます。
複雑な処置をする必要がある場合に行われます。


◆胸腔鏡手術

背中から脇を3~4ケ所切開し、
そこから胸腔鏡や手術器具を挿入して行われます。

傷痕が小さく手術して間がない時期の体への負担が少ないのが長所で、
早期がんや高齢者の場合に行われます。



◆ハイブリッドVATS(バッツ)

脇の下に近い場所を5~8cm、
そのほかのに小さな切開部を作ります。
筋肉や肋骨を切らずにすむため、
手術後の痛みが少ないとされています。
肉眼とモニターの両方で見ながら手術するため、
より安全に行えます。



■リハビリ

手術で肺を切除した後は、
呼吸機能が低下するため、
手術の前後にウォーキングや体操などで胸筋や横隔膜などを動かし、
呼吸機能を向上させます。
手術後に半年~1年間継続してリハビリを行うことで、
呼吸機能が改善されます。