肺がん!予防の方法は9月11日今日の健康NHK

mig・今日の健康.jpg




MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
国立がん研究センター 東病院呼吸器外科長 坪井正博先生です。


image130.gif【肺がん!予防の方法は】

【原因】

■喫煙


喫煙は肺がんの最大の原因です。
喫煙者は喫煙しない人に比べて、
男性は4.4倍、
女性は2.8倍
肺がんになりやすいとされています。
しかも、男性の肺がん患者のうち、
『68%は喫煙していなければ肺がんにならずにすんだ』
と考えられています。
喫煙によって発生する活性酸素が、
正常な細胞を傷つけてがんを発症すると考えられています。

さらに、喫煙はすべてのがんを発症する危険性があります。


■受動喫煙

自分の意思とは関係なく
タバコの煙を吸い込んでしまうことを受動喫煙といい、
非喫煙者でもタバコの害を受けてしまう可能性があります。
タバコの煙には、喫煙者本人が吸いこむ主流煙と、
タバコから立ち上る副流煙があります。
ニコチン、タール、一酸化炭素などの有害物質は、
主流煙よりも副流煙のほうに多く含まれます。
受動喫煙では、その副流煙を吸い込んでしまうことになります。
受動喫煙がある人は、そうでない人に比べ、
肺がんで死亡するリスクが1.19倍になるとされています。


■女性ホルモン

明らかになっていない部分もありますが、
女性ホルモンのエストロゲンが、
何らかの形で肺がんの発症にかかわっていることがあると、
考えられています。


■有害物質、大気汚染

アスベストなどの有害化学物質や大気汚染などの環境因子が、
原因となることもあります。

大気汚染で問題となるのはPM2.5です。
この物質には有害な化学物質や発がん性物質が含まれていて、
長期間吸い続けると、
気管支の異常や肺がんが
発症するリスクが高くなると考えられています。


■増えている肺がん

喫煙者が減ってきているのに肺がん患者数は増えています。
これには、高齢化が関係していると考えられています。
肺がんは高齢になってから発症しやすいがんだからです。
ただし、最近の統計で男性の肺がん患者数は減ってきています。


image133.gif


【肺がん予防】

肺がんの予防には、
肺がんを発症しないように努める一次予防と、
発症しても早期に発見することを目的とする二次予防があります。


■一次予防

◆禁煙する


まずは禁煙することが重要です。
禁煙は長く続ければ続けるほど、
より大きな効果を得ることができます。
10年間たつと、
肺がんのリスクが喫煙者と比べて約半分になります。
また、禁煙は脳卒中、心筋梗塞、高血圧、
動脈硬化などの予防にもつながります。


◆PM2.5を大量に吸い込まない

市販のマスクを着用したり、
外出後は衣服に付着したPM2.5を吸い込まないように
すぐに着替えたりします。

手洗いやうがいも大切です。


◆食生活を見直す

イソフラボンやビタミンCは、
肺がんの予防に効果があると考えられています。

イソフラボンが多い大豆食品、
ビタミンCが多い野菜、果物を適度にとるようにします。


■二次予防

40歳を過ぎたら、
年に1回は胸部エックス線検査を受け、
50歳以上で喫煙習慣のある人は、
喀痰細胞診を受けるようにしましょう。

胸部CT検査は早期の肺がん発見に極めて有効ですが、
放射線量が気になると言う人は、
低線量CT検査を受けるといいでしょう。

また、乳がんなどでは遺伝子を調べることで、
抗ガン剤の選択に役立てたり
発がんのリスクを知ったりする検査があります。
最近では、肺がんでも薬物療法の選択などに
そうした遺伝子検査を取り入れようと言う動きがあります。