肺がん!どうする早期発見9月10日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
がん研有明病院呼吸器内科 部長 西尾誠人先生です。


image130.gif【肺がん!どうする早期発見動】


日本では年間約11万2千人が肺がんを発症し、
年間死亡者数は7万4千人
に上り、
これはがんの中で第1位です。

肺がんは初期症状が現れにくいため、
早期発見が難しく、
肺がんの約半数は手術が難しい段階で見つかります。
進行すると治療の改善効果が得られにくくなるため、
早期発見が非常に大事です。


■症状

肺がんでは、初期症状はほとんど現れることがありません。
進行すると、
『長く続く咳』『血痰』
などの症状が現れることがあります。
転移が起こると、
転移した部位に応じた症状が現れるようになります。
肺の外の胸壁にまで広がったなら、胸の痛みが起こります。
骨への転移なら、その部位が痛みます。
脳への転移ならマヒなどがおこることがあります。



■タイプ

肺がんはいくつものタイプに分けることができますが、
大きく
『非小細胞がん』と『小細胞がん』
に分けることができます。


◆非小細胞がん

●腺がん


最も多いタイプで、
喫煙とはあまり関係ないとされることから、
女性の患者に多いタイプです。
肺の奥のほうに発生することから、
症状がでにくいのが特徴です。


●扁平上皮がん

2番目に多いタイプです。
喫煙と関係が深く、肺の入り口近くにできることから、
比較的早い段階から咳や血痰等の症状が現れます。


◆小細胞がん

喫煙と関係が深いがんで、肺の入り口付近にできます。
非常に進行が早いのが特徴です。



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【検査と診断】

企業などでは胸部エックス線検査、
自治体などでは胸部エックス線検査に加え、
喀痰細胞診が行われることがあります。


◆胸部エックス線検査

主に肺の奥の方にあるがんを見つけるのに有効とされています。
ただし、極めて早期の小さながんなどは見つけにくくなります。


◆喀痰細胞診

採取した痰にがん細胞が含まれているかどうかを、
顕微鏡で調べます。

通常3日間、毎朝痰を摂取して行います。


◆胸部CT検査

心臓や肺動脈と重なっている部位や
ごく早期のがんの影も映し出すことができるため、
特に早期発見に有効とされています。



◆PET検査

がん細胞はブドウ糖を盛んに摂り込み増殖します。
ブドウ糖に似た成分の薬を注射し、
薬が盛んに摂りこまれている場所がないかどうかを調べます。


■確定診断

◆気管支鏡検査


カメラを内蔵した細い管を、口から気管支へ入れ、
専用の器具でがんの疑いのある組織を採取します。
その組織を顕微鏡で観察し、がんかどうかを診断します。


◆CTガイド下生検

CT画像を見ながら、体の外から肺に針を刺し、
異常が疑われうる組織を採取して、顕微鏡で調べる検査です。
採取した組織が、
気管支鏡の届かない範囲にある場合に行われます。


◆胸腔鏡検査

外科手術の一種で、胸と背中の数か所を小さく切開し、
胸腔鏡と手術器具を挿入します。
胸腔鏡を見ながら異常が疑われる組織を採取します。

その組織を調べ、がんかどうかの診断を行います。