使い過ぎていない?その薬 8月1日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
慶應義塾大学薬学部教授 望月 眞弓先生です。


image130.gif【使い過ぎていない?その薬】

【市販薬の使い方】

■用法

薬の用法、用量が決められているのには2つの理由があります。
1つは薬の効果を十分に得るためで、
2つ目は薬の副作用を少なくするためです。

正しい使い方は、薬の外箱や添付文書に詳しく書かれています。


■コップ1杯の水で飲む

飲み薬は水で飲むのが基本で、
そのときはコップ1杯(200mℓ)の水でしっかりと飲みましょう。

薬を十分に飲み込めずのどや食道に貼りつくと、
その部分の粘膜を傷めてしまう危険性があります。
また、水の量が少量だと、
薬の吸収率が低下して効果を発揮しにくくなることがあります。
薬を水やぬるま湯以外で飲むと、
効果がへったり逆に強く出たりすることもあるため、
注意が必要です。


■形を変えない

飲み薬には、錠剤、カプセル、粉薬などの形があります。
これらは溶けるタイミングや、
作用が持続する時間を考えて作れています。

砕いてから飲んだり、口の中で噛んだりせず、
そのままの形で飲みましょう。


■飲むタイミング

◆食前とは、食事をする20~30分前



◆食後とは、食後30分以内
食事が取れないときは、
ビスケット1枚でもいいですから、
胃の中に何かを入れてから飲むようにしてください。


◆食間とは、食事と食事の間
食事をしてから2時間後くらいのことです。


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【使い過ぎに注意が必要な薬】

■便秘薬

排便が2~3日に1回でも、
排便時に苦痛を感じなければ便秘ではありません。
便秘薬は、排便のリズムが乱れ、便が硬く、量が少なく、
便が残った感じがするなど、
排便に苦痛を感じるときに使います。


◆刺激性下剤

便が出づらい時に限って一時的に使います。
長期間使うと効き目が薄まり、
大腸の機能が低下して便意を感じにくくなります。


◆機械的下剤

慢性的な便秘がある場合に使います。
便の水分量を増やして軟らかくしたり、
便のカサをまして排便を促すタイプです。
刺激性下剤よりも効果はゆるやかですが、
使う機会の多い人に向いています。

また、漢方はゆるやかに効くイメージがありますが、
刺激性下剤に分類されるタイプもありますので、
その場合は長期間の服用をさけてください。


■鎮痛薬

手軽に使う人も多い鎮痛薬ですが、
使い過ぎは症状を悪化させてしまうことがあります。
市販鎮痛薬のほとんでは、
非ステロイド性抗炎症薬と呼ばれるものですが、
使いすぎると胃に穴があいたり、
腎障害をおこす場合もあります。
薬を飲んだ後に尿の量が減ることがあれば、
すぐに使用を中止して下さい。

非ステロイド性抗炎症薬以外では、
アセトアミノフェン鎮痛薬が良く使われていて、
効果は弱いのですが胃腸障害が起こりにくいというものです。


◆正しい使い方

『痛み始めたかな』
と感じたときに薬を飲むと効果的です。

用法・用量を守って飲んでも効果がないときは、
他の病気による頭痛の可能性もありますので、
医療機関を受診してください。


◆使い過ぎが頭痛を招く

片頭痛などの人が薬を使い続け、
『1カ月に10日以上×3か月』
を超えると、薬が効かなくなることがあります。

このような症状を
『薬の使い過ぎによる頭痛』
といいます。

使い過ぎに注意した方がよい人は
●1カ月に15日以上の頭痛がある人
●2種類以上の成分が配合された鎮痛薬を
 1カ月に10日以上使っている人
●1種類の鎮痛薬を1カ月に15日以上使っている人
●鎮痛薬を頻繁に使うことで頭痛が悪化している人


■市販薬との付き合い方

薬は必要な場合に正しく飲むことにより、
効果を発揮します。
しかし、薬に頼る前に、
まずは
『バランスの良い食事』『適度な運動』『十分な睡眠』
という健康の三原則を整えることが大切です。
それでも体調を崩したときに、
『薬に助けてもらう』
という意識で使用するようにしましょう。