非アルコール性脂肪肝!中性脂肪を減らせ 7月26日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
武蔵野赤十字病院 院長 泉 並木先生です。


image130.gif【非アルコール性脂肪肝!中性脂肪を減らせ】

【非アルコール性脂肪肝】

非アルコール性脂肪肝(NASH:ナッシュ)は、
食べ過ぎや運動不足で起こる非アルコール性脂肪肝のある人の
一部に発症します。
肝臓に中性脂肪がたまった状態が長く続くと、
やがて肝細胞に炎症が起こってNASHを発症します。
NASHの多くは進行が早く、
発見されてから10~数十年でNASH肝硬変、
さらに肝がんへと進行する場合あがります。
また、NASHは脂肪肝と同じように動脈硬化の危険性を高めます。
脳卒中や心筋梗塞、腎臓病と言った病気も起こりやすくなります。


◆NASHを発症しやすい人

●男性
●50歳以上の女性
●BMIが23以上
●生活習慣病がある
●AST値が高い
●血小板んの値が低い


◆NASHから直接肝がんに進みやすい人

●60歳以上
●BMIが30以上
●2型糖尿病がある
●血小板の値が低い
●肝機能が低下している



■診断

血液検査と超音波検査を受けて、
脂肪肝があるかどうかを調べます。

その後、肝生検が行われます。
肝生検で肝臓の組織を顕微鏡で調べると、
脂肪肝の肝細胞には中性脂肪がたまっています。
NASHの場合は、
風船様腫大といって肝細胞が風船のように膨れて、
肝臓に炎症が起こっていることを示します。


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【治療】

NASHの治療は、脂肪肝と同じく食生活と運動で、
肝臓にたまった中性脂肪をへらしまします。

■食生活の改善

1日の食事をバランスよくとり、
食べ過ぎないことを心がけます。

ただし、急激なダイエットは脂肪肝を招きやすくなります。

●朝食:きちんと食べる
●中直:外食する際は油控えめの和定食を選ぶ
●間食:甘い物は食べず、飲み物は無糖にする
●夕食:食べ過ぎない
●就眠2時間前からは食べない



■運動

ウォーキングは、毎日、早歩きで30分以上を目標します。
できるようになったら、
週に1回は水泳や筋力トレーニングなどを組み合わせます。

●毎日続ける
●好きな運動を始める
●1駅分歩くなど、歩く時間を増やす



■栄養素別注意ポイント

◆タンパク質


肝細胞の再生に必要な栄養素です。
肉や魚などからまんべんなく摂るようにします。

ただし、肉には脂肪の多い物もあることから、
食べ過ぎには注意が必要です。


◆糖質

糖質が極端に不足すると、その分をタンパク質で補うことになり、
肝細胞の再生に十分なタンパク質を使えない状態になってしまいます。
極端に控えたりしないことが大切です。


◆脂質

適度にとって控えすぎないことが大切です。
肝臓病が進行すると、
糖質の代わりに脂質をエネルギーとして使う必要があるからです。


◆食物繊維

糖質の吸収をゆるやかにしますので、
主食は食物繊維を多く含む玄米や大麦、
胚芽パンなどがおすすめです。



◆ビタミン・ミネラル

肝機能の低下によって、
肝臓に蓄えられたビタミンやミネラルが減ってしまいます。
野菜や魚などで積極的に補給して下さい。


◆鉄分

肝臓の良いといわれている
貝類やうこんなどは鉄分を多く含むため、
肝細胞を傷つけてしまう可能性があります。


■薬

NASHそのものを治療する薬はありません。
ただし、ビタミンEには、肝細胞の酸化を抑えて
肝機能の低下を防ぐ効果があることから、薬で補給します。

また、糖尿病や高血圧がある場合は、
それぞれのガイドラインにそって薬が決められています。


■ケーススタディ:Aさん女性62歳

◆以前の生活習慣

●アルコールは週に1回少量飲む
●甘い物が好き
●間食が多い
●肥満がある
●運動習慣なし


  ↓

◆改善後の生活習慣
●食事の量を1日1300kカロリーに抑える
●甘い物を含む間食をやめる
●毎日20分以上早歩きをする
●週1回はスポーツジムで運動する

  ↓

◆3ヶ月後
4kgの減量に成功。
肝機能の数値が改善しました。