虫さされ!アウトドア健康管理術 7月11日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
旭川厚生病院 部長 橋本 喜夫先生です。


image130.gif【虫さされ!アウトドア健康管理術】

■ハチに刺されたときの対処法

ハチに刺されると痛みや腫れが
数日~数週間続くことがありますので、
その場で素早く応急手当を行うことが重要です。

ハチの針が皮膚に残っている場合は、
指やピンセットで抜いた後で、
毒吸いだし器を患部にあてて毒を吸い出します。
毒吸い出し器がない場合には、
流水でハチ毒を洗い流してください。
ペットボトルの水でもかまいません。
また、流水で患部を冷やすことで、
痛みが和らぐ効果を期待することができます。

そして、抗ヒスタミン薬が配合されている虫さされ薬を塗ります。


■アナフィラキシーショック

2016年、
19人がアナフィラキシーショックで亡くなっています。
アナフィラキシーショックとは、
ハチに2度目にさされたときに、
短時間で全身に激しい症状が現れる重度の急性アレルギー反応です。
しかも、1回目と2回目で違う種類のハチに刺されても、
起こることがあります。

症状としては、全身にじんましんなどの皮膚症状がでます。
その後、血圧低下や呼吸困難などが現れ、
10~40分程度で意識消失が起こることがあります。
やがて、心停止をしたり、胃腸の出血性ショックなどの
多臓器不全が起こって、命にかかわる場合があります。


アナフィラキシーショックを起こす人は日本人で1割程度とされ、
血液検査で抗体を調べることでアナフィラキシーショックを起こす
アレルギーがあるかどうかがわかります。
また、ムカデやヒアリなどでも、
アナフィラキシーショックが起こることもあるとされています。


■アナフィラキシーショックの対処法

アナフィラキシーショックに有効なのが
アドレナリン自己注射薬です。

血圧の上昇や呼吸の維持などをはかることができます。
アドレナリン自己注射の後は医療機関を受診してください。
アドレナリン自己注射を持っていないときにハチにさされた場合は、
すぐに救急車を呼んでください。

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【マダニの対処法】

マダニに刺されて無理に取り除こうとすると、
吸い口が皮膚に残って、
肉芽腫と呼ばれるしこりができることがあります。
また、吸い口からウィルスなどが体内に入り込み、
感染症を引き起こすこともあります。
マダニに刺された場合は皮膚科を受診して
特殊な器具を使って取り除きます。
皮膚の上を動き回っている場合は、
振り払えば落とせます。


■マダニの感染症

◆SFTS(重症熱性血小板減少症候群)


一部のマダニが持つウィルスで感染し、
6~14日間ほどたってから、
血小板や白血球の減少、高熱、吐き気や腹痛、
下痢、血便などの症状が現れ、
命にかかわることもあります。


◆ライム熱

マダニに刺されて10~14日間ほどたってから、
刺された部位から大きな赤い発疹が現れ広がっていき、
発熱や筋肉痛、関節痛などの症状が現れます。
本州中部以北(特に北海道と長野県)で多くみられます。


◆日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)

マダニに刺されて2~8日間の潜伏期を経て、
全身に赤い発疹が出て、
発熱や頭痛、倦怠感などが現われます。


◆日本脳炎

蚊による感染症
ですが、
近年後遺症が残る重症例はありません。


◆注意

蚊などの虫さされの部位を、
子供がかきむしって皮膚を傷つけることがありますので注意が必要です。
傷口から黄色ブドウ球菌などに感染すると、
感染した部位がじくじくしたり、
ただれが広がっていくことがあります。

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【虫さされの予防法】


◆長袖・長ズボンの着用

ハチに刺された場合でも、
服の上からだと針が皮膚まで届かない場合があります。


◆服装や持ち物は明るい色の物を選ぶ

ハチは黒っぽいものに反応して襲う習性があるため、
服やバッグなどの持ち物は明るい色の物を選んでください。

また、明るい色の服装だと、
マダニやムカデ、毛虫などが付着しても見つけやすくなります。


◆皮膚の露出を少なくする

帽子をかぶる、首にタオルをまく、手袋をするなど、
できるだけ皮膚の露出を少なくする
ことが、
虫さされ予防に効果的です。


◆香水や整髪料などはつけない

ハチなどの虫を過剰に刺激したり、
引き寄せることがあります
ので、注意が必要です。


◆ズボンの裾や袖口を留める

服の隙間から虫が侵入しないようにするために、
すそや袖口をバンドやゴムなどで留めます。


◆全身に虫よけスプレーをする

露出している皮膚に虫よけスプレーをして、
服や靴などにもしっかり吹きかけます。

顔や首すじには、手にとって目の周囲をさけて塗ります。
ただし、虫よけスプレーはハチには効果がありませんので、
ハチやハチの巣を見つけたら、
そこから静かに離れてください。


◆服や持ち物にマダニやムカデ、毛虫がついていないか確認する

野山や草村に入ったら、
虫がついていないかどうかを十分にチェックしてください。


◆着替える

帰宅したらすぐに着替えます。
子供の場合は、体に虫がついていないかどうか、
保護者がチェックしてあげてください。