水辺のレジャー!アウトドア健康管理術 7月10日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
水難学会 会長 斎藤 秀俊先生です。


image130.gif【水辺のレジャー!アウトドア健康管理術】

■水難事故にあったら

毎年、夏の間に600人前後が水難事故にあい、
そのうちの300人が死者、行方不明者です。
事故が起きた状況は、
水遊びが一番多く、釣りやボート遊びなど、
着衣のまま水難事故にあっているケースが多くあります。
水難事故から命を守る一番よい方法は、
救命胴衣を着用することです。
救命胴衣を着けていると、胸から上が浮くことになり、
呼吸を確保できるために命を守ることにつながります。


■背浮き

救命胴衣のない状態で水に落ちた場合に、
体を浮かせて命をも守る一番よい方法が、
着衣のまま仰向けになって浮かぶ
『背浮き』
です。
最近では小中学校の授業でも取り上げられているところがあり、
中学生以下の水難事故からの生還率が上昇しています。

人の体は息を吸った状態で水に入ると、
98%は水に沈みますが、
2%は水の上にでます。
ですから、まっずぐな姿勢だと頭だけが出て、
息ができません。

そればかりか、この体制で息を吐くと、
体の比重が水よりも重くなって全身が沈みます。
しかし、息を吸った状態で背浮きの姿勢をとると、
鼻と口などが水面から出て呼吸を確保することができます。


■背浮きのまま救助を待つ

着衣のまま水に落ちた場合は、
服を脱いだり、靴を脱いだりしてはいけません。
衣類や靴が含んでいる空気によって
浮力を得ることができるからです。
特にスニーカーやサンダルなどは浮力が大きいため、
脱がないようにしてください。

水に落ちた場合は、息を吐いてしまわないようにし、
体が水面に対して水平になるように体を浮かせ、
仰向けになって口と鼻を水面から出す背浮きの体勢をとります。
そして、
その大勢のままなるべく動かないようにして救助を待ちます。
動くと背浮きの体勢を保つのが難しくなり、
大声を出すと息を多く吐くために体が沈みやすくなります。
泳ぐのはよほど水泳が得意な人でなければ難しく、
体力を消耗してしまうため、
浮いたまま助けを待ちます。


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【救助をする側の行動】

■注意

まず、水に落ちた人を助けようと水に飛び込んではいけません。
水中で救助をするためには、
体力に加え特別な知識や技術が必要で、
助けようとした人まで犠牲になってしまうケースが多いからです。

仮に、とっさに飛びこんでしまった場合は、
助けようとしたりせず、
自分も背浮きをして救助が来るのを待ちます。
周りに誰もいない場合でも、
水上で大声で助けを呼んだり岸まで泳ごうとしたりせず、
背浮きのまま救助を待ってください。


■水に落ちた人を救助をする行動

◆水に落ちた人に背浮きを指示する


大きな声で「浮いて待て」と声をかけて、
背浮きになるように指示します。



◆119番に通報する

水に落ちた人を救助するために、
多くの場合、専門家の力が必要になります。
ためらわずに、すぐに119番に通報して下さい。


◆浮輪などの救命用具を投げ入れる

理想的なのはロープのついた浮輪です。
それを水に落ちた人の側に投げ入れます。

浮輪などがない場合には、
空のペットボトルで代用できます。
できれば1ℓ以上の物を水に落ちた人の側に投げ入れます。

水に落ちた人は、背浮きの状態のまま
ペットボトルをへそのあたりに抱えます。
その浮力によって背浮きの状態が安定し、
体力の消耗を抑えて浮いていられるようになります。
ただし、ペットボトルが体から離れたところに落ちた場合は、
体制を崩すので無理に取ろうとしてはいけません。
海や川に行くときには、
からのペットボトルを1本用意しておくようにしておくと、
いざというときに役に立ちます。


◆「浮いて待て」と声をかけ続ける

水に落ちた人を落ち着かせて、背浮き状態を保たせるため、
大きな声で「浮いて待て」と声をかけ続けます。


■ため池は危険

農業用水を確保するためのため池は、
意外に深さがあります。

周囲の斜面は角度がほぼ30度とかなり急なことが多く、
しかも多くの場合、水面から下にはコケや泥がついています。
そのため、水面に少し足を入れただけで滑ってしまい、
水に落ちやすく、
上ろうとしても滑って上れないことが多くあります。
小さなため池でも、
落ちた人を見たら迷わず119番に通報して下さい。
そして、「浮いて待て」と声をかけ続けてください。