食中毒!アウトドア健康術 7月9今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
東京女子医科大学 教授 菊池 賢先生です。


image130.gif【食中毒!アウトドア健康術】

■食中毒

食中毒は一年中いつでも起こります。
冬はウィルス性の食中毒が多いのに対して、
夏は細菌性の食中毒が多くなります。

主な症状として、
腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、血便
といった消化器症状が現れます。
また、発熱を伴うことがあります。


■食中毒の原因

◆カンピロバクター


肉類についている細菌で、
とくに鶏肉に多いのが良く知られています。
肉を生で食べたり、
加熱が不十分だったりすると食中毒を起こします。
食事後2~5日で症状が現れますが、
まれに1~3週間後に
ギラン・バレー症候群という病気を引き起こして、
手足のまひや呼吸困難を招くことがあります。


◆黄色ブドウ球菌

人についている細菌で、特に鼻の付近に多く付着しています。
通常は無害ですが、調理前の手洗いが不十分だったり、
切り傷のある手でおにぎりを握ったりすると、
食品を介して感染する場合があります。
食事後3時間後に症状が現れます。


◆サルモネラ菌

主に玉子や鶏肉が感染源となります。

食事後8~48時間後に症状が現れます。


◆ウェルシュ菌

主に肉についていて、熱に強く酸素に弱い細菌です。
温度100度に1時間でも耐えることができます。
カレーやシチュー等の煮込み料理を大量に調理しておくと、
増殖することがあるため、
カレーやシチューはその日のうちに食べきりましょう。
食事後6~18時間後に症状が現れます。


◆腸管出血性大腸菌

肉類や汚染された水などにいます。
O-157などがよく知られています。

食事後3~5日後に症状が現れます。


◆腸炎ビブリオ

海水や海水の泥にいる細菌で、
魚介類から感染します。

食事後12時間前後に症状が現れます。


◆寄生虫

食中毒は寄生虫によっても引き起こされることがあります。
よく知られているのがアニサキスで、
サバやイワシなどの魚介類に寄生しています。
吐き気や嘔吐に加え、みぞおち付近に激しい痛みが生じます。


■食中毒が起こった時の注意点

食中毒の症状がでたら、
安静にして食事を控えて腸を休めます。

●下痢があっても市販の下痢止めは使わないでください
●脱水を予防するためにこまめな水分補給を行ってください
●症状が重い場合は迷わず救急車を呼んでください


高熱や脱水が重症化すると、意識がもうろうとしたり、
けいれんが起こったり、
尿が出なくなって命にかかわることがあります。


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【食中毒の予防法】

■細菌をつけない

①調理前や食事の前には良く手を洗う
②食材は真水の流水で洗い、細菌を流す
③肉や魚を切るのに使った包丁やまな板はその都度洗う
④調理に使った箸で他の食品に触れたり、
 食事をしたりしない
⑤包丁やまな板は洗った後に
 アルコール消毒液をスプレーすればさらにいい


■細菌をふやさない

細菌は高温多湿になると増えますが、
10度以下になると活動が抑えられます。

①買ってきた食材は早く冷蔵庫入れる
②冷凍した食材の解凍は、
 冷蔵庫内で行うか、電子レンジを使う
③調理後はすぐに食べる
④残った料理は清潔な容易に移して冷蔵庫に入れる


■細菌をやっつける

細菌の多くは75度以上で1分間以上加熱すれば死滅します。

①肉や魚は中心部が75度以上になるように、
 しっかり加熱する
②冷蔵庫に保存しておいた料理でも、
 夏場に食べる際は再加熱をする

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【屋外での注意点】

■お弁当の対策

①おにぎりは、ラップを使ってにぎる
 使い捨て手袋もおすすめ
②おかずはしっかりと加熱する
③玉子は半熟ではなくきちんと火を通す
④肉類は中心部まで十分に加熱し、
 包丁できって中まで火が通っていることを確かめる
⑤弁当箱のふたをするときは、
 湿気を飛ばし十分に冷ましてからにする
⑥持ち運ぶときは、保冷剤などと一緒にする


■屋外調理の対策

食材を運ぶときは、
なるべく低温にしておく必要があります。

①食材はクーラーボックスを利用し、
 氷などと一緒に食材を入れたり、
 冷凍してから入れて低温を保つ
②肉や魚は、家で下ごしらえをして、
 すぐに調理できるようにする
③調理前はしっかりと手洗いをする
 水道がある場合は流水で、
 ない場合はアルコール消毒液を使う
④まな板と包丁は、肉用と野菜用にわける
 共有する場合は、先に野菜を切って、
 それから肉を切る
⑤バーベキューで肉や魚を焼くときには、
 専用の箸やトングを決めて、それだけを使う


■正しい手洗い

①流水で手をすすいでから、
 せっけんをつけて泡立てる
②手のひら、指の腹をこする
③手の甲、指の背をこする
④指の間、指の付け根をこする
⑤親指、てのひら側の親指の付け根の膨らんだ部分をこする
⑥指先と爪を、手のひらにこすりあわせる
⑦手首まで洗ってから、せっけんを流水で洗い流す
⑧洗った後は、手をしっかりとふく