腰部脊柱管狭窄と末梢動脈疾患 7月4今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
福島県立医科大学 教授 紺野愼一先生です。


image130.gif【腰部脊柱管狭窄と末梢動脈疾患】

■末梢動脈疾患

末梢動脈疾患とは、下肢血管の動脈硬化が進み、
血管の内腔が狭くなったり、詰まったりする病気です。
歩き続けると痛みがでて歩けなくなり、
しばらく休むとまた歩けるようになる間欠は行など、
腰部脊柱管狭窄症と似た症状が出ます。


◆症状

下肢の血管が狭くなったり詰まったりすることから、
下肢にできた皮膚の傷がなかなか治らず、
潰瘍になったり壊死を起こしたりすることがあります。
また、下肢に動脈硬化がある場合は、
全身の血管での動脈硬化が進んでいる可能性があり、
狭心症や心筋梗塞、脳梗塞も起こりやすくなります。


◆なりやすい人

動脈硬化を起こしやすいことから、
以下のような人は発症しやすいとされています。

●喫煙している人
●糖尿病のある人
●高血圧のある人
●脂質異常症のある人



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【診断と治療】

■診断

末梢動脈疾患かどうかを調べるためには、
『ABI検査』
が行われます。


仰向けに寝て、左右の上腕と左右の足首の血圧を同時に測定し、
足首の収縮期血圧を上腕の収縮期血圧で割った数値で判定します。


『1.00~1.40』は正常値、
『0.9以下』は末梢動脈疾患の可能性が高いと診断されます。


腰部脊柱管狭窄の場合は、しびれや痛みで歩きづらくなった時、
まっすぐ立って休んでもしびれや痛みはあまりとれませんが、
前かがみになって休むと軽減されます。
一方、末梢動脈疾患乃場合は、まっすぐ立って休むと、
しびれや痛みは10分くらいかけて徐々に軽減していきます。
ただし、2つの病気が合併している場合は、
症状を自分で見分けることは困難です。


■治療

◆生活習慣の改善


食事や運動、睡眠など、生活習慣の改善を行います。
禁煙や、動脈硬化の原因となる病気の治療なども行います。


◆薬物療法と運動療法

間欠は行があれば、抗血小板薬などで血液を固まりにくくします。
また、医師や理学療法士の指導の元、
歩行訓練などの運動療法も行います。


◆手術

薬物療法や運動療法を行っても間欠は行が改善されない場合や、
下肢に潰瘍や壊死がある場合は、
カテーテルを用いて動脈硬化を解消させる『血管内治療』、
血管が詰まっている部分を迂回させる『バイパス手術』
が行われます。

腰部脊柱管狭窄症と末梢動脈疾患が合併している場合は、
病状が重いほうの治療が優先されます。