ナルコレプシー・日中の激しい眠気 6月27日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
日本大学 教授 内山 真先生です。


image130.gif【ナルコレプシー・日中の激しい眠気】

【ナルコレプシー】

ナルコレプシーとは、
夜十分に眠れているはずなのに、
日中、突然強烈な眠気に襲われる病気です。
そのせいで、入試に失敗したり、
仕事に失敗したりすることなどもあります。

それでも、きちんと治療を受ければ普通に生活することができます。

睡眠には、脳が眠っている状態のノンレム睡眠と、
体は眠っていて脳が起きている状態のレム睡眠があり、
睡眠時は両方を交互に繰り返します。

ナルコレプシーの人は、
いきなりレム睡眠が現れるのが特徴で、
中途覚醒が多くなり、
ノンレム睡眠とレム催眠のリズムも乱れます。


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【症状】

■健康発作

最も基本的な症状で、
通常では考えられない状況での過度の眠気や居眠りのことです。
休憩中や長時間の会議中などではなく、
食事中や歩いているときにも耐えがたい眠気を感じます。

眠っている時間は5~15分くらいが多く、
目が覚めると眠気が消えてすっきりします。
しかし、1~2時間ほどすると再び強い眠気に誘われます。


■情動脱力発作

『笑い』『怒り』等の強い感情の刺激があったときに、
突然首や膝の力が抜けて、ろれつが回らなくなったり、
全身の力が抜けて倒れこむこともあります。

これは、
体の姿勢を保つための筋肉の緊張がゆるむために起こります。

意識ははっきりしていて、
発作自体は数秒でおさまりますが、
長い場合は数十秒続くこともあります。


■自動症

眠気が非常に強い状態で、
覚醒時と同じ動作を数分にわたり自動的に続けます。

たとえば、
駅から自宅までの5分間程度歩いて帰ったのに途中の記憶がないなど、
頭がボーッとしているのに、
普段慣れている行動をしてしまうという状態です。


■睡眠麻痺・入眠時幻覚

睡眠麻痺とは、寝入りばなに体が動かなくなる、
いわゆる『金縛り』の状態のことです。

入眠時幻覚とは、寝入りばなに夢を見ている状態で、
人の声や気配を感じたりします。


■原因

オレキシンという神経伝達物質が関わっていて、
オレキシンの分泌量が、
覚醒と睡眠をコントロールしていると考えられています。
ナルコレプシーの人は、オレキシン不足で、
強烈な眠気等の症状が起こると考えられています。


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【検査と治療】

■検査

ナルコレプシーが疑われる人は、
日本睡眠学会のホームページに掲載されている
『認定医療機関A』
を受診することをお薦めします。


検査には最低1泊は必要で、
当日夜から翌日夕方ごろまで入院して行います。
中には、3泊4日入院して行う施設もあります。

初めに終夜睡眠ポリグラフ検査を行い、
その翌日には反復睡眠潜時検査を4~5回受けます。


■治療

ナルコレプシーには、まだ根本的な治療法はありません。
ですが、薬と生活習慣の改善で症状を軽くすることができます。

薬物療法では、
主にモダフィルニとクロミプラミンが用いられます。
モダフィルニは過眠状態を抑え、
朝1回飲むと10時間効果が持続します。

クロミプラミンは情動脱力発作を抑えます。


◆生活改善

①十分な夜間睡眠をとり、規則的な生活を心がける
②昼休みなどに積極的に短時間の昼寝をする
③数時間に1回づつ、計画的に15分間程度の昼寝をする
④必要であればカフェインを適宜摂取する