2つの睡眠時無呼吸 6月26日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
日本大学 教授 内山 真先生です。


image130.gif【2つの睡眠時無呼吸】

【睡眠時無呼吸】

睡眠時無呼吸は、
睡眠時に呼吸が10秒以上続けて止まる無呼吸を繰り返す病気で、
患者は推定で200~300万人とされています。

睡眠時無呼吸があると熟睡できないことから、
日中の眠気や疲労感がでやすくなり、
集中力が低下する等の影響が現れます。

睡眠時無呼吸のある人は、
健康な人に比べて交通事故の発生率が
2~3倍高いというデータもあります。
重症な場合には、
脳卒中は約3.3倍、
高血圧は約2.9倍、
糖尿病は約1.6倍
なりやすいとされています。


■タイプ

睡眠時無呼吸は、
『閉塞性睡眠時無呼吸』と『中枢性睡眠時無呼吸』
に大きく分けることができます。


◆閉塞性睡眠時無呼吸

このタイプは、
喉ちんこや舌の根元などが喉の奥に落ち込んで、
気道をふさいでしまうために呼吸が止まります。
主な原因は肥満です。

また、日本人はもともと欧米人に比べて顎が狭いために、
脂肪がつくことによって閉塞しやすくなります。

気道が狭くなると喉ちんこや舌の根元などが振動して、
いびきが起こります。
大きないびきがあると、
この病気のサインであることがあります。


◆中枢性睡眠時無呼吸

呼吸をするために指令をだすのが呼吸中枢です。
呼吸中枢は、
血液中の二酸化炭素濃度が高まると呼吸をするように指令をだします。
中枢性睡眠時無呼吸は、
この仕組みがうまく働かないために起こります。
原因となるのが、心不全や脳卒中、腎不全などの病気です。


閉塞性睡眠時無呼吸は
無呼吸の間も胸やお腹が動く呼吸努力があります
が、
中枢性睡眠時無呼吸の場合は、
中枢神経から指令がでないことから胸やお腹は動きません。


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【検査と治療】

■検査

まずは、医療機関が貸し出しているセンサーで、
睡眠中の呼吸の深さや無呼吸状態を調べます。
低呼吸や無呼吸がある程度起こっていた場合は、
入院して精密検査が行われます。

このときは、終夜睡眠ポリグラフ検査が行われます。
脳波、眼球運動、節電図などからは睡眠時間睡眠の深さ、
口と鼻の気流、胸や腹の動き、いびきなどからは呼吸の状態を調べ、
これで重症度が判明します。


■治療

◆閉塞性睡眠時無呼吸


●軽症

まずは生活習慣を改善します。
肥満を解消し、寝る前の飲酒は控えるようにします。



●軽症~中程度

生活改善に加えてマウスピースを使用します。
下あごを前に出す形にすることで下の根元も前に引っ張られるため、
気道が確保されます。


●重症

主に持続陽圧呼吸療法(CPAP:シーパップ)
による治療が行われます。

寝るときに鼻にマスクを装着し、
機械から一定の圧で空気を送り、
気道がふさがれるのを防ぎます。


◆中枢性睡眠時無呼吸

原因となる病気やその病気の程度、
睡眠時無呼吸の重症度によって、
さまざまな治療法が検討されます。


●薬物療法

無呼吸の原因になっている
病気の改善のための薬物療法と
心臓への負担を減らすために
減塩や禁煙などの生活改善にも取り組みます。


●夜間在宅酸素療法(またはCPAP)など

鼻にチューブを装着して、
機械から送られてくる高濃度の酸素を吸入することで、
酸素不足が解消されて無呼吸が改善されます。