群発頭痛!頭痛こうして対策 6月20日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
埼玉医科大学 教授 荒木 信夫先生です。


image130.gif【群発頭痛!頭痛こうして対策】

【群発頭痛とは】

群発頭痛とは、頭の片側だけに、
目の奥の激痛が起こるほか、痛みと同じ側に目の充血、
涙や鼻水がとまらないなどの症状をともなう頭痛です。
症状は1~2カ月ほど毎日のように起こり、
この期間を群発期と呼びます。
患者は男性に多く、女性の3~7倍、
20~40歳代に多くみられます。
患者さんは最初眼科などを受診するために、
正しく診断されないことがあります。


■原因

脳の視床下部が関係しているとされています。
視床下部が刺激を受けると、
頭部に分散する三叉神経が痛みを感じます。
この三叉神経がつながっている目の奥辺りに激痛が起こります。
このとき、目につながる内頚動脈という血管が拡張するとともに、
痛みに関係してると考えられています。
また、三叉神経とつながっている副交感神経が興奮するために、
目が充血する、涙や鼻水が止まらになどの症状も起こります。


■特徴

◆1~2カ月ほど毎日のように起こる
◆症状は1~2時間ほど続く
◆興奮した状態になって動き回る
◆気分が落ち着かなくなる
◆半年~2年おきに群発期を繰り返すことがある
◆夜から明け方、特に眠ってから2時間ほどで起こることが多い
◆毎日ほぼ同じ時間帯に起こる



■Aさん・男性30歳のケース

Aさんは、ある日、睡眠中に
右目の奥にえぐられるような激痛が起こり、
目を覚ましました。
涙と鼻水が止まらず、頭痛は2時間ほど続きました。
その症状が翌日も、その次の日も同じ時間帯に起こったため、
眼科を受診したところ、目に異常はありませんでした。
その後も痛みは毎晩起こりましたが、1カ月ほどたつとおさまりました。
ところが、1年後に再発したために、
自分の症状から日本頭痛学会の
ホームページで頭痛専門医を調べて受診したところ、
『群発頭痛』と診断されました。


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【検査・治療】

■受診科

群発頭痛が疑われるときは、
神経内科や脳神経外科を受診してください。
ただし、1回目の群発頭痛は、
目の奥の辺りに非常に激しい痛みが起こることが多いので、
辛い場合は、ためらわずに救急外来を受診してください。

次のようなときは注意が必要です。

●初めて激しい頭痛が起こった場合
●症状が片側だけではない場合
●涙や鼻水が出ない場合
●1~2時間で症状がおさまらない場合


群発頭痛に典型的でない症状があるときは、
クモ膜下出血、髄膜炎、脳腫瘍
などの重大な脳の病気が原因のことも考えられます。

ただちに、神経内科、脳神経外科、救急外来を受診して下さい。


■治療

治療の柱となるのは、
トリプトファンの自己注射と酸素吸入です。
群発頭痛は一般の鎮痛薬ではおさまらないため、
トリプトファンの皮下に自己注射します。
三叉神経の興奮がおさえられ、痛みが鎮まります。

頭痛が起きたら、ペン型注射器、
トリプトファンの注射薬と注射針からなる
カートリッジがセットになった自己注射用キットを使い、
自分の太ももや腕などに注射します。
自己注射を行うに当たっては、
通院時や1泊程度の入院をするなどして、
医師の指導を受ける必要があります。


■日常生活の注意点

◆アルコールを控える


アルコールを摂取すると確実に頭痛が起こりますので、
アルコールは控えてください。

ただし、群発頭痛がおさまったら飲んでもかまいません。


◆禁煙する

喫煙が群発頭痛を誘引するという確実な証拠はありませんが、
患者には喫煙者が多いことから、
特に、群発期には禁煙が勧められます。


◆規則正しい睡眠

寝るのが遅くなったり、長時間昼寝をしたりすると、
予想外のタイミングで群発頭痛が起こることがあります。
睡眠時間を正しく、昼寝を長くしないことが勧められます。