脊柱管狭窄症の恐怖!健康カプセル!ゲンキの時間6月10日TBS

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MCは三宅裕司さん、渡辺満里奈さん、
ゲンキステューデントは滝裕可里さん、
ゲンキリサーチャーは深沢邦之さん、
解説してくれるのは、
あいつせぼね病院院長 整形外科医
医学博士 伊藤 全哉先生です。


image130.gif【脊柱管狭窄症の恐怖!】

【ファイル①山崎さん・女性60歳】

最初は右足の側面がしびれていて、
違和感を覚えていました。

脊柱管狭窄症の初期症状として、
腰から下のしびれや痛みがあります。

また、歩いていて変な感じがするなと思っていたところ、
家に帰ってみると
靴下がかかとまで脱げていたということもありました。

さらに、徐々に歩いていると足が出せなくなっていくために、
立ち止まって屈伸運動などをしてから歩くようになっていきました。
これは、間欠は歩と呼ばれる症状です。

原因は、加齢変化と3人のお子さんの育児のために
腰への負担が大きかったためと考えられます。
現在は、手術を受けて以前のような元気な状態を取り戻しました。


■脊柱管狭窄症

脊柱管とは、背骨の後ろ側にある神経の通る管のことです。
この管の周辺の靭帯が膨らむと、
脊柱管の中を通る神経を圧迫するために、
しびれや痛みを引き起こします。
また、神経の圧迫を受けて、
感覚障害が生じて、
靴下が脱げてもきがつかない場合がでてきます。
さらに、運動機能も低下することから、
つまづきやすかったり、
スリッパが脱げるということが起こりやすくなります。
加齢変化でじわりじわりと
症状が悪化していく場合が多くあります。



◆セルフチェック

●下半身のしびれ
●足元の違和感(感覚異常)
●一定の距離が歩けない



■間欠は歩

立ち・歩く姿勢は、背骨が軽く反りかえるために、
靭帯が神経の通る脊柱管を圧迫するために、
痛みやしびれがでやすくなります。
しかし、前かがみの姿勢をとると、
脊柱管と靭帯の間に空洞ができることで
圧迫が和らぎ、痛みが一時的に治まります。


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【ファイル②矢作さん・男性70歳】

矢作さんは若い頃から腰痛持ちだったのですが、
50代の初めころ腰の下からしびれが走ったため、
いつもの腰痛と違うと感じたと言います。
すぐに受診したのですが、
原因が特定できずに症状がどんどん悪化していきました。
ひどい場合には、
『右脚を前に出して歩こう』
と考えるだけで痛くなりました。

何をやっても痛くて、
1日中、座卓に肘をついて
前かがみの姿勢で痛みを我慢していました。
トイレに行くときも、
はって行っていました。

原因は脊柱管狭窄を起こしている場所に、
ある日、椎間板ヘルニアが起こってしまって、
突然強烈な痛みに襲われるようになったのでした。


◆症状がわからないケース

X線検査では骨しか写らないために、
神経の状態がわかりづらいという欠点があります。
これに対してMRI検査を行うことで、
神経の状態まで確認できて、
病名を特定することにつながります。


■椎間板ヘルニア

腰への負担が原因で、
腰骨の間のクッションの役目をしている椎間板が飛び出して
神経を圧迫してしびれや痛みを生じさせる病気です。


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【ファイル③近藤さん・男性76歳】

半年前に脊柱管狭窄症の手術を受けましたが、
いまだに膝から下のしびれが残っています。
足先の感覚がにぶく歩行にも影響があります。

実は、手術から4年前に脊柱管狭窄症と診断されて、
『手術をしないと歩けなくなる』
と告げられたのでしたが、
当時は歩けるし仕事もできたので、
万一の手術の後遺症のほうが怖いと感じ、
手術をしないままにしていました。

ところが、徐々に歩けなくなり、
足にしびれが起こるばかりか、
こむら返りやけいれんを繰り返すようになりました。
それでも、4年間我慢して手術を受けませんでした。

このように長期間放置すると、
神経が圧迫を受け続けて傷が付くことで、
たとえ手術をしたとしても、
症状が残る場合があります。


■脊柱管狭窄症の治療

前述の3ケースでは手術が行われていましたが、
脊柱管狭窄症の治療では、
まずはリハビリ、薬物治療、注射などの保存療法が行われます。
これを3カ月間続けて改善が見られない場合に、
手術を検討します。


■脊柱管狭窄症の手術

◆従来の手術


全身麻酔で背中を3~5cm切開して行うもので、
患者さんの負担が大きく長期入院になることもありました。


◆最新の手術・PEL(ペル)手術

ペルと呼ばれる内視鏡を使った手術で、
わずか7mmの傷口に内視鏡を入れて、
神経を圧迫する靭帯を取り除きます。
また、局所麻酔ですので患者への負担もかなり軽くなります。
症状にもよりますが、
2泊3日での退院が可能です。
ただし、この手術は全国でも
まだ限られた医療機関でしか行われていません。

高齢になって腰痛がでると、
年のせいと考えがちですが、
一度受診してみることをお薦めします。