歯周病、虫歯以外の歯の痛み 6月6日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
日本大学歯学部付属歯科病院 病院長 宮崎 真至先生です。


image130.gif【歯周病、虫歯以外の歯の痛み】

【非歯原性歯痛】

非歯原性歯痛とは、
歯や歯周組織に異常がないにもかかわらず、
歯に痛みを感じる状態をいいます。

歯痛で歯科医院を訪れる人の約3%に当たるとされています。


◆筋・筋膜性歯痛

噛む動作で使われる咀嚼筋や首の筋肉
また、これらの筋肉を覆う
筋膜の痛みなどによって引きこされます。


◆神経障害性歯痛

顔や口の中を通る三叉神経の痛みが原因となる「発作性」と、
帯状疱疹などが原因となる「持続性」があります。
このほかにも、神経が直接障害されると引き起こされます。


◆神経血管性歯痛

片側の目の充血や流涙を伴う三叉神経・自律神経頭痛や、
主に頭の片側が痛む片頭痛など、
頭痛によって痛みが誘発されます。


◆上顎洞性歯痛

鼻の両脇辺りにある上顎の骨の中の空洞(上顎洞)に、
炎症や腫瘍があることなどによって生じます。


◆心臓性歯痛

狭心症や心筋梗塞、心臓を覆う心膜に炎症が起こる心膜炎など、
心臓の病気が原因で引き起こされます。


◆精神疾患または心理社会的要因による歯痛

不安や気分が落ち込む等の抑うつなど、
精神的要因が原因となって引き起こされます。


◆突発性歯痛

歯や歯周組織に異常が見られず、
はっきりとした原因も特定できない痛みです。


◆そのほかのさまざまな疾患により生じる歯痛


側頭動脈など炎症が起こる巨細胞性動脈炎
血液中のリンパ球ががん化する悪性リンパ腫、
肺がんなどの病気が原因で引き起こされます。


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【検査・治療】

■検査

①問診:原因を調べます

②視診:歯の状態を調べます

③エックス線:虫歯や歯周病などの病気の有無を調べます

上記の結果によって、以下のような検査を行います。

◆トリガーポイント検査
トリガーポイント(押すと痛みを感じる点)を5秒間圧迫して、
歯に痛みが生じるかどうかを調べます。

◆CT検査やMRT検査


■治療

非歯原性歯痛のうち、
一般の歯科で治療が可能なのは『筋・筋膜性歯痛』です。


◆悪い習慣の見直し

まずは、この病気について理解してもらうことで、
ストレスや筋肉の緊張状態を生み出す日常生活の悪い習慣を見直してもらいます。
これは、『長時間同じ姿勢でパソコン作業を行う』などです。
また、
『歯ぎしりや食いしばり』
『上下の歯をずっとくっつけておく』
『頬の内側を噛む』
『硬い物やガムなどを長時間噛む』
『うつぶせで顎をつけて寝る姿勢』

なども改善が必要です。


◆理学療法的治療

痛みの軽減には理学療法も効果が期待できます。


●温める

ホットパックやカイロをタオルで包んで、
痛みのある筋肉(噛むときに使う咀嚼筋など)に
10分間程度当てます。



●もみほぐす

両手の2本の指で原因となっている筋肉を軽く押します。
それから、ゆっくり円を描くようにもみます。
急に強い力でもまないことが大切です。
これを、10~15分間程度行います。


●ストレッチを行う

口をゆっくりと、痛みを感じない程度に大きく開けます。
この状態を5~10秒間程度保ちます。
これを1セットとし、1日3~4セット行います。
ただし、痛みが強い場合は行わないでください。