虫歯と最新治療 6月5日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
日本大学歯学部付属歯科病院 病院長 宮崎 真至先生です。


image130.gif【虫歯と最新治療】

【虫歯とは】

虫歯とは、虫歯菌が作りだす酸によって
歯が溶けだしてしまう病気です。
虫歯菌は歯の歯垢に住み着いています。

歯は表面からエナメル質、象牙質、歯髄の3層からなり、
エナメル質が最も硬く、続いてエナメル質となり、
歯髄には神経や血管が通っています。


■どうやって虫歯になる

食べ物を噛むとエナメル質に小さな傷がつくことがありますが、
これは唾液に含まれるカルシウムイオンなどによって修復されます。
これを、再石灰化と言います。
ところが、歯に歯垢がついていると、
虫歯菌が出す酸によってカルシウムイオンなどが溶けだすめ、
修復が追いつかないことがあり、虫歯になります。

虫歯ができやすいのは歯垢のたまりやすい歯と歯の間や
歯ぐきに近い部分です。
また、以前治療した被せ物の内側が虫歯になることもあります。


■虫歯の進行

ごく初期は、エナメル質が表層下で少し溶けだした段階です。
虫歯の部分が斑点状や帯状に白く濁ります。
もう少し進行すると、エナメル質が溶けて穴があきますが、
痛みはありません。
さらに進行すると、虫歯が象牙質や歯髄にまで広がります。
歯髄の神経が炎症を起こすと、
ズキズキした痛みが生じたり、膿がたまることがあります。


■虫歯のできる要因

虫歯になる大きな要因は3つあるとされています。


◆歯を守る力が弱い

唾液には口の中を中和、殺菌、洗浄する効果があります。
そのため、唾液の量が少ないと虫歯になりやすくなります。
また、歯並びが悪いと歯垢がたまりやすくなります。


◆虫歯菌

歯磨きが不十分だと、歯垢がたまります。

そうすると、
歯垢の中で虫歯菌が繁殖して虫歯になりやすくなります。


◆食習慣

虫歯菌は糖分をえさに増殖します。
甘い飲食物を多く摂りがちだったり、
間食の回数が多くなる
と再石灰化が追いつかなくなり、
虫歯になりやすくなります。


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【虫歯の治療】

虫歯の治療は歯磨き指導ととともに、
進行度によって行われます。


◆初期

初期で歯に穴が開いていない場合は、
フッ素配合の歯磨き用います。
歯科ではフッ素を塗って
エナメル質を強化する治療が行われいます。


◆進行

歯を削って詰め物や被せ物をする処置が行われます。
現在は、かなり進行した虫歯以外は、
できるだけ削らないような治療を行います。
また、詰め物にはコンポジットレジンという
特殊な樹脂の使用が主流となっています。


■酸蝕歯

近年、虫歯ではないのに歯が溶ける酸蝕歯が問題になっています。
歯の表面はphが5.5以下になると溶けやすくなります。
そのため、柑橘類や酢を使ったもの、
酸性度の高い炭酸飲料を頻繁に摂っている人は注意が必要です。


◆特徴

●冷たい物や熱い物を口に入れると歯にしみる
●ペンライトなどで歯を照らすと、歯が一部透けて見える
●歯の角が丸みを帯びて見える
●歯の表面につやがない
●歯の表面に小さなへこみが見られる
●詰め物や被せ物がとれやすくなる



◆予防法

●炭酸飲料などの酸性度の高い飲み物を、
 飲みこまずに長い間口の中にためない
●酸性度の高い飲み物を口にしたら、水でうがいする
●酸性度の高い飲み物を口にする回数を減らす
●唾液の分泌が少なくなるスポーツの後や飲食前は、
 酸性度の高い飲食物をとるのを控える



◆治療

基本は歯磨きです。
歯科では歯質を守る薬剤を歯に塗って固め、
バリアを作る治療が行われます。
歯に大きな影響が出ているときは、
詰め物や被せ物をする処置が行われます。