あなどれない!おたふくかぜ 5月29日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
国立感染症研究所 感染症疫学センター―室長
多屋 馨子先生です。


image130.gif【あなどれない!おたふくかぜ】

【おたふくかぜ】

おたふくかぜは子供のころにかかったほうが、
症状が軽いと思われがちですが、
子供でも合併症などで後遺症を起こすことがあります。


■原因

おたふくかぜは、正式には
『流行性耳下腺炎』
といい、ムンプスウィルスの感染によって起こります。

潜伏期間は平均18日前後で、
30~40%は症状の現れない不顕性感染とされています。
特に、0歳児や低年齢で罹患した場合は、
不顕性感染であることが多いとされています。
そのため、自分がおたふくかぜにかかったことがあるかどうかを
正確に把握するのは難しいとされています。

●飛沫感染
咳やくしゃみ、会話などでうつります

●接触感染
感染している人とキスしたり、
ウィルスが付着したドアノブや手すりなどに触れた手で、
口や鼻、目などをこすったりすることで感染します


■症状

代表的な症状は、
片側または両側の頬やあごの下辺りの腫れです。
また、
発熱、頭痛、倦怠感、食欲低下、筋肉痛、首の痛み
などがあります。


■合併症

◆無菌性髄膜炎

代表的な合併症で、
高熱や嘔吐、頭痛等の症状が続きます。
通常1~2週間ほどでおさまります。


◆脳炎
ウィルスが脳に感染すると高熱や頭痛、けいれん、意識障害
などの重い症状をきたすことがあります。

まれに、重い後遺症を引き起こすことがあります。


◆感音性難聴
『ムンプス難聴』とも呼ばれ、
ウィルスが内耳に感染して聴力に支障をきたします。


◆精巣炎
思春期の男性が罹患すると精巣で炎症が起こることがあります。
不妊症になることはまれですが、
こうがん萎縮を伴って精子の数が少なくなることがあると考えられます。


◆卵巣炎
卵巣に炎症が起こることがあります。


◆膵炎
膵臓に炎症が起こります。
みぞおちからへその上当たりに痛みが起こることがあります。
吐き気や嘔吐、お腹がはるなどの症状を伴うことがあります。


■予防

◆抗体検査


おたふくかぜに一度かかると、
多くの場合抗体ができますが、
まれに再感染が起こることもあります。

抗体の有無を調べる抗体検査を、
内科や小児科などで受けるとよいでしょう。


◆ワクチン接種

予防するためにはおたふくかぜワクチンを
接種することがお薦めです。

日本では、接種をうけるかどうかを
自分で判断する『任意接種』となっています。
ワクチンは2回接種がおすすめで、
1歳以降に接種を受けることができます。
日本小児科学会では、
1歳で1回の接種、
小学校入学前1年間(5~6歳)に
2回目の接種を受けることを推奨しています。
費用は1回につき4000~6000円程度で、
自治体によっては費用の助成を行っているところもあります。

おたふくかぜは自然感染して起こる症状や合併症よりも、
ワクチン接種で起こる副反応の頻度のほうが低いほうがわかっています。