骨髄炎!骨に炎症が5月10日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
近畿大学教授 宗圓 聡先生です。


image130.gif【骨髄炎!骨に炎症が】

【骨髄炎】

骨の内部には、骨髄という軟らかい組織があります。
骨髄には、赤血球や白血球、血小板を作る造血幹細胞があります。
骨髄に細菌が感染して、炎症を起こすのが骨髄炎です。


■経路

感染経路のほとんどが血液を介してです。
扁桃炎や中耳炎、尿路感染症など、
体のほかの部位に感染巣があると、
その細菌が血液によって運ばれ、
骨髄炎が引き起こされます。
原因として最も多いのが、
黄色ブドウ球菌という身の周りにあるごくありふれた細菌です。


■子供に多い

骨髄炎は10代前後の子供に多く、
大たい骨や脛骨、上腕骨などに起こります。

子供は自覚症状を訴えることが難しく、
重症化することがあり、
そうなると骨の成長に影響を及ぼします。

風邪のあとに
「いつも不機嫌そうにしている」
「腕やふともも、すねが赤く腫れている、熱を持っている」
などの症状がないか気をつけましょう。

小さな子供の場合は「泣く」ことがサインとなることがあります。
ただし、近年は子供の骨髄炎は減少しています。


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【化膿性脊椎炎】

化膿性脊椎炎は骨髄炎の一種で、
細菌が背骨の骨髄に感染して炎症が起こる病気です。
骨髄炎では、細菌が感染した部位に痛みや熱感、腫れが現れます。
化膿性脊椎炎の場合は、
多くは背中や腰にかなり強い痛みが起こります。
また、発熱することもあります。
背中に起こる他の病気の多くは、
背中や腰は痛みますが、
発熱することはあまりありません。
背中や腰に痛みに加えて、
38度程度の発熱を伴う場合は、
化膿性骨髄炎を起こしていることが考えられます。

放置していると足にマヒが起こることがあります。


■化膿性骨髄炎が起こりやすい人

化膿性骨髄炎は免疫の働きが低下すると起こりやすくなります。
糖尿病の有る人や慢性腎臓病で透析を受けている人などです。

対処法としての薬は、免疫抑制薬です。
免疫の働きは加齢とともに低下していきますので、
重い持病のある高齢者は注意が必要です。


■検査と治療

◆検査


化膿性骨髄炎の検査は、
血液検査、エックス線やMRIなどの画像検査によって診断します。
化膿性脊椎炎による敗血症が疑われる場合は、
血液培養検査を行い、血液中に細菌がいるかどうかを調べます。


◆治療

治療の中心は薬物療法です。

●薬物療法

入院して、抗菌薬による治療が行われます。
最初は点滴による投与を行い、
症状が落ち着いてきたら、飲み薬に切り替えます。
1~2カ月入院して炎症が完全におさまっているのが確認できれば、
退院となります。


●手術

化膿している骨や組織や、
炎症によって破壊された組織をすべて取り除きます。


神経への圧迫があったり、骨の組織などを取り除いたとことで、
不安定になっている場合などは、
金属製のスクリューなどを埋め込み、
骨を固定します。