寝たきりを防げ!圧迫骨折5月8日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
近畿大学教授 宗圓 聡先生です。


image130.gif【寝たきりを防げ!圧迫骨折】

【圧迫骨折】

圧迫骨折とは、背骨の椎骨と言う部分が、
つぶれたように折れることです。

圧迫骨折の原因でもっとも多いのが骨粗しょう症で、
高齢者や女性に多い傾向になります。

骨粗しょう症の人は骨密度が低いために、
転倒や尻もちをついたなどの弱い力が加わっただけで、
圧迫骨折が起こることがあります。

また、自分の体重に耐えられずに骨が折れてしまうこともあります。
その場合は、自分でも気づかない場合があります。


■症状

骨粗しょう症による圧迫骨折の多くは、
椎体のうち、背中と腰の背中の境目にあたる
胸椎と腰椎の間の移行部に発生します。
そして、1か所にとどまらず、
“ドミノ倒し”
のように骨折部分が拡大していくことがあります。

その結果背骨が変形して、背中や腰が曲がり、
身長が縮み、背筋を伸ばすことができなくなります。


■背中や腰が曲がることで現れる症状

◆吐き気、食欲不振
◆腹部膨満感
◆胃食道逆流症
◆便秘、痔
◆息苦しさ、呼吸機能の低下
◆意欲の低下、抑うつ状態



早期の段階で圧迫骨折に気付くためには、
セルフチェックを行ってください。

≪圧迫骨折のセルフチェック≫

□背中や腰が曲がった
□身長が縮んだ
□寝返り立ち上がるときに、背中や腰が痛む
□動作がぎこちない


上記の項目の中で1つで当てはまれば、
整形外科を受診して下さ。


■破裂骨折

一般的に圧迫骨折は椎体の前方だけがつぶれます。
しかし、圧迫骨折のなかには、椎体の後方もつぶれる場合があり、
このようなケースを『破裂骨折』と呼ばれます。
椎体の後方がつぶれて後ろに飛び出すと、
神経を圧迫することがあり、
痛みのほかに、下半身のしびれやマヒなどの神経障害が現れます。


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【圧迫骨折の治療】

圧迫骨折はエックス線やMRIなどの
画像検査によって診断されます。

マヒ等の症状がなければ、
まず保存療法が行われます。


■保存療法

マヒなどの神経症状がない場合に行われます。
安静にして、コルセットやギプスで骨折した部分を中心に固定します。

鎮痛剤を用いたり。
骨粗しょう症があれば、その治療も行われます。


■椎体形成術

保存療法を2~3か月続けても
骨がくっつかない場合に行います。

つぶれた椎体に、
医療用の骨セメントなどを注入して骨を修復する手術です。


①圧迫骨折が起こっている椎体に特殊な針を刺します。
その貼り先からバルーンを出します。

②椎体内でバルーンを膨らませ、
つぶれた椎体の形を一時的に復元します。

③バルーンを抜き、抜いた後の空間に骨セメントを注入します。
これによって骨を固定し、修復します。


■破裂骨折

破裂骨折では椎体形成術を行うことが困難なため、
骨折した骨に金属製のスクリューを埋め込み固定する
手術などが検討されます。

手術後のリハビリは、医師や理学療法士の指導の元、
片足立ちやスクワットなどの
下半身の筋力トレーニングなどを行います。