爪のトラブル(巻き爪・変形・変色) チョイス4月14日NHK

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MCは八嶋智人さん、大和田美帆さん、
ゲストは、
チョイスコンシェルジュは牛田茉友さん、
解説してくれるのは、
東京医科歯科大学付属病院皮膚科フットケア外来
高山 かおる先生です。


image130.gif【爪のトラブル(巻き爪・変形・変色)】

【鈴木さん・女性68歳のケース】

3年前左足の親指に激しい痛みが走るようになりました。
巻き爪で皮膚に爪が食い込み、
親指全体が化膿している状態でした。

整形外科で治療を受けたのですが、
1年後に巻き爪が再発しました。


■巻き爪になる理由

爪は内側に巻く性質があります。
つまり、指に食い込む性質があるのですが、
歩くことで下からの圧力を受けて、
平たくなり巻き爪が防止されています。

爪は髪と同じケラチンという成分からできていて、
硬いけれども変形しやすい性質ももっているために、
巻きやすいという特徴があります。


◆切り方

爪の先側の白い部分を全部切ると、
爪を短く切りすぎたことになり、
傷がついたり、ばい菌が入りやすくなります。



●正しい切り方(スクエアカット)
①指先と同じくらいのところで真横にまっすぐに切ります
②やすりなどで角を丸く削ります


特に足の爪などで、
靴下をひっかけないために、
角を深く切り込んでしまうと、
巻き爪になりやすくなりますので、
注意が必要です。


巻き爪になると指先が痛いために、
足先を浮かせて歩くようになる人が出てきます。
その結果、腰に負担をかけて腰痛になってしまいます。



◆鈴木さんの治療法

鈴木さんの巻き爪は炎症がひどかったことから、
爪と皮膚の間にプラスチック製のチューブをはさんで
炎症がおさまるのを待ちました。

その後、爪の先側の2ケ所に小さな孔をあけ、
形状記憶機能付きのワイヤーを入れて爪を固定します。
ワイヤーの元に戻ろうとする力で、
爪が元の状態に戻っていきます。
この治療で爪はほぼ元の状態に戻りました。


◆巻き爪の治療

●軽度:テーピング法
幅2cmのテープを長さ5~6cmに切り、
爪の幅ほどの切れ目を入れます。
切れ目のなかに爪を入れるようにして
テープを指の周りに貼っていきます。
爪と皮膚が当たらないように引っ張りながら貼ります。


●中度:クリップ法
両端にクリップのついた小さな器具を爪に装着します。
両端のクリップが爪を固定して、皮膚に食い込むのを防ぎ、
水平に広げます。


●重度:ワイヤー法
鈴木さんが採用した治療法で、
爪の先側の2ケ所に小さな孔をあけ、
形状記憶機能付きのワイヤーを入れて爪を固定します。


●炎症:ガター法
医療用のチューブを炎症を起こしている部分に入れて、
爪と皮膚が当たらないようにして、
炎症が進まないようにします。

多くの場合、ガター法で炎症が治まった後に、
クリップ法やワイヤー法などで治療します。


◆巻き爪の原因

●靴が足にあっていない
●外反母趾
●歩き方のくせ
●寝たきり



●足にあっていない
特につま先がきつい靴は巻き爪の原因となります。
横から圧力がかかるために、巻き爪になりやすくなります。


●外反母趾
外反母趾になると親指が外側に傾くように変形します。
その結果、足の外側が地面から直接圧迫を受けるようになって、
変形しやすくなります。
また、人差し指が親指の上に乗ることでも巻き爪となりやすくなります。


●歩き方のくせ
足先を浮かせ(浮き足)て、
地面に指が付かない歩き方をしている人がいます。
また、がに股の人も指を地面に着けずに歩く人が多く、
巻き爪となります。


●寝たきり
爪に下からの圧力がかかりませんので、
爪が巻いてしまうことになります。 


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【秋山さん・男性61歳のケース】

爪がもろくぼろぼろになるうえに、
かゆいせい
で、始終爪や指をかいて、
そこらじゅうに白い粉をまきちらしていました。

原因は爪白癬(つめはくせん)で、
水虫が爪にまで広がった状態でした。



◆治療法

抗真菌薬で足全体の水虫を治療します。
さらに、爪には爪専用の水虫薬・エフィナコナゾール
を用いて治療を施しました。
この薬を毎日1回爪に塗り続けました。
その結果、1年後にはボロボロだった爪が元に戻りました。

爪白癬の薬には飲み薬と塗り薬の2種類があります。
塗り薬は先端がはけ状になっていて、
爪全体をマニュキアを塗るようにむらなく塗っていきます。

この薬は刺激がつよく、
皮膚につくとかぶれることがありますので、
そのときはふき取ってください。
また、薬をやめるタイミングは医師の判断を仰いでください。


◆爪白癬防止法

爪白癬は爪の水虫ですので、
水虫にならないことが一番です。
水虫菌が感染するのは、
皮膚について24時間後とされていますので、
24時間以内にきれいに洗えば感染を防ぐことができます。
ただし、毎日お風呂に入っていても感染してしまう人がいますが、
それは足や爪の間などがきれいに洗えていないからです。
軟らかいブラシ(歯ブラシ代用OK)で爪の間を洗えば、
感染を防ぐことができます。



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【佐藤さん・女性66歳のケース】

佐藤さんは7年前に爪のトラブルに見舞われました。
それは、
『爪甲鉤彎症(そうこうこうわんしょう)』
です。
原因は爪が強い圧力を受けて剥離することにあります。
爪が湾曲して、
その上に爪が何重にも重なって盛り上がってしまいます。
その結果、盛りあがった爪が靴にあたり、
歩行が困難になってしまいました。

佐藤さんは、
足の病気のために強い弾性ソックスを用いていたのですが、
そのせいで爪が圧迫されていたことが原因でした。


◆治療法

爪の膨らんだ部分を削り取りました。
その結果、靴を履いても痛くなくなりました。
さらに、弾性ソックスをつま先があいているタイプに変えました。


◆原因

●強くぶつける、はさむ、はがれる
●爪白癬
●深爪
●きつい靴を長時間はく


足にあった靴をはくことや、
爪をぶつけりしないことが治療や予防のためには重要です。



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【爪の異常でわかる病気】

◆爪が白色

爪白癬の可能性があります。
放置すると、爪がボロボロになる可能性がありますので、
早めに受診することが重要です。


◆爪が緑色

ジェルネイル等を塗るときに爪に気胞が入って、
そこに緑膿菌が入って変色します。
ジェルネイルを休めば治ります。


◆爪が黒色

爪に黒い色が付くのは血豆等の痕なのですが、
中には線状に縦に伸びている物があって、
それはメラノーマという皮膚のがんの可能性があります。
血豆なら、爪の成長にともなって徐々に消えていきますが、
逆に色が濃くなったり、幅が広がったりした際は
メラノーマの可能性がありますので、
医療機関を受診してください。


◆爪が反りかえる

スプーン爪と呼ばれていて、
爪が弱い人がなります。
鉄分不足や甲状腺の異常が原因で起こります。


◆爪がばち状になる

太鼓のばちに似ていることから、
ばち指と呼ばれているものです。
肝硬変や肺がんなどの重篤な病気の
症状のひとつとして現れることもあります。

このような病気の可能性もありますので、
途中からばち指になった人は、
病気の可能性も疑ってみてください。


◆爪に横線がでる

手の爪に横線がでると栄養不足であることがあります。
タンパク質やビタミン不足で、
うまく爪が成長できていない可能性があります。
縦に線が入るのは加齢のせいですので気にすることはありません。


◆二枚爪

乾燥が原因です。
はがれないようにオイルを塗ったり、
コーティング剤で爪を補強したりしてください。