そのめまい耳が原因 3月7日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
東京医科大学 八王子医療センター教授 小川 恭生先生です。


image130.gif【そのめまい耳が原因】

【めまいの原因】

めまいとは、グルグルとまわっている感じや、
フワフワと浮いているような感じのする症状です。
原因としては脳と耳の病気で起きますが、
多くは耳の不調によるものです。
約6割が耳の病気ですが、
脳梗塞や脳溢血の前触れとして現れることもあります。

おおまかな特徴として、
耳の病気が原因の場合は、意識がはっきりしており、
目がグルグル回るような回転性のめまいが多くみられます。
一方、脳の病気が原因の場合は、意識がぼんやりしていて、
フワフワとして浮遊感のあるめまいが起こります。
ほかに、手足がしびれる、ろれつが回らない、
立ち上がったり歩くことができない、
という症状が起こります。


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【良性発作性頭位めまい症】

めまいを起こす耳の病気で一番多いのが、
『良性発作性頭位めまい症』
です。

耳以外の病気がなく、ときどき起きて、
数秒くらいでおさまるという症状です。

耳の奥には平衡感覚を司る三半規管があり、
その中をリンパ液が満たしています。
頭を動かすと三半規管を流れるリンパ液の流れが変わり、
前後、左右、上下の感覚を感じとります。
しかし、三半規管の根元にある耳石器にある耳石が剥がれ、
三半規管の中に入り込むことで、
リンパ液の流れを変えてしまうことがあります。
それによって、三半規管は体を保つ平衡感覚が障害され、
めまいが起こります。

良性発作性頭位めまい症は、中高年の女性に多く、
ホルモンバランスの乱れによって、
耳石がもろくはがれやすくなることが一因と考えられています。
また、交通事故などで頭を強く打ったりした場合も、
耳石がはがれやすくなります。


■検査と治療

良性発作性頭位めまい症を診断するためには、
眼振検査を行います。
これは、眼球の動きを調べる検査です。
三半規管に耳石が入ってバランスがとれなくなると、
目が小刻みに動く眼振が現れるからです。

耳石が原因と診断された場合は、
三半規管にたまっている耳石を移動させて
三半規管の外に出す治療を行います。
再発することもありますので、
再発予防のために、
『寝返り体操』
という自分で頭の角度を変える体操があります。


■寝返り体操

布団の中で仰向けになって行います。

①頭を枕にのせた寝た状態にします
②右を向きます
③正面を向きます
④左を向きます
①~④を10秒ずつ行います
連続で5周を1セットとし、
1日1~2セットを朝起きたときと夜寝る前に布団の中で行います。
首に痛みがある場合は、体ごと左右を向くようにします。


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【その他の病気】

■メニエール病

めまいが20分~半日ほど続きます。
難聴や耳鳴りなど聴力に関する症状も伴われ、
これらの症状が繰り返されます。

発症はストレスや疲労が主な原因となっていて、
治療はまず生活習慣の改善が行われます。

◆疲労と睡眠不足をさける
◆軽い有酸素運動を行う
◆薬物療法(利尿薬など)
◆水分摂取療法


生活習慣の改善で効果が見られない場合は、
利尿薬などによる薬物療法を行います。
水分摂取療法は医師の管理の元に行います。


■前庭神経炎

三半規管と脳をつなぐ前庭神経の炎症が原因で、
激しいめまいが数日間続きます。
立ってられないほどの症状で、
寝込んでしまう人もいます。

風邪等のウィルス感染による炎症が原因と考えられていますが、
はっきりとしたことはわかっていません。

治療は、1週間ほど入院して安静に過ごし、
ステロイド薬などによる薬物療法を行います。