突発性難聴・耳の健康 3月6日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
慶應義塾大学教授 小川 郁先生です。


image130.gif【突発性難聴・耳の健康】

【突発性難聴】

ある日突然、耳が聞こえなくなったり、
めまいが起こったりする病気です。
内耳の過牛という器官の中には
音を感じとるのに必要な有毛細胞があります。
その有毛細胞が壊れてしまうことで、聴力低下が起こります。
原因については、有毛細胞に酸素を送る血液の流れが悪くなることで、
十分に働けなくなるからだと考えられています。
血管が細くなったり詰まったりして起こることから、
『耳の心筋梗塞』
とも呼ばれています。
また、ウィルス感染によって有毛細胞が炎症を起こすことも原因とされています。


■突発性難聴になりやすい人

突発性難聴は若い人から高齢者まで誰もがなる病気です。
特に40~60歳代に多くみられ、
これは生活習慣と関係があるとされています。
なりやすいタイプは、
睡眠不足、不規則な生活、疲労などがある人。
糖尿病等がある人。
これらの人は血液循環が悪化することや、
ウィルス感染を招きやすいことが原因とされています。


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【症状】

突発性難聴の症状には特徴があります。
突然聞こえが悪くなり、
『いつ起きたかはっきりとわかる』
ということです。
また、多くの場合片側の耳だけに起こります。
加えて、耳鳴りがしたり、
耳がふさがる感じ(耳閉感)を覚えたり、
グルグルと回るようなめまいがすることもあります。
ただし、めまいが起こるのは1回だけで繰り返すことはありません。
難聴の程度や聞こえにくい音の領域は人によって異なりますが、
耳鳴りは聞こえなくなった領域の音が多いとされています。


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【治療】

有毛細胞は再生しないことから、
症状を感じたらすぐに受診することが重要です。
難聴や耳鳴りを感じてから1週間以内に受診すれば、
進行を遅らせることができますし回復も早くなります。
ただし、突発性難聴と同じような症状が現れることのある病気に、
聴神経腫瘍という病気があります。
この病気の可能性も考えて、
MRI画像検査が行われることもあります。


■治療

治療は薬物療法が中心で、
最もよくつかわれるのが、
炎症を抑える効果のあるステロイドです。
軽症の場合は飲み薬が使われ、
重症の場合は点滴が用いられます。
そのほかにも、
血流改善のための血管拡張薬、抗凝固薬、代謝改善薬、
有毛細胞を守るためのビタミン剤などが使われることもあります。

ただし、糖尿病などでステロイドの飲み薬、点滴が使えない場合があり、
そのときには鼓膜の内側にある鼓室に直接注射をします。