変形性股関節症の手術2月13日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
九州大学大学院教授 中島 康晴先生です。


image130.gif【変形性股関節症・手術】

変形性股関節症の進行には個人差がありますが、
薬物療法を行っても改善がみられない場合は、
適切なタイミングでの手術が検討されます。

足の爪が切りにくい、
靴下がはきにくい、
長く歩けない、
痛みが出て就眠中に目が覚める、

などの日常生活の支障がでてくると、
手術を検討しますが、
症状が軽い場合でも本人の希望で手術を行うこともあります。


■変形性股関節症の進行度

①前股関節症
股関節の形状に少し変形がありますが、
すりへりや痛みはありません。

②初期股関節症
少しずつすり減りが起こり、間接の隙間が狭くなってきます。
ほとんどの場合、痛みはありません。

③進行期股関節症
軟骨がかなりすり減って、骨盤と大たい骨頭がザラザラしてきます。
痛みを感じるようになります。

④末期股関節症
ほとんどの軟骨が消失してしまい、骨同士が接して強い痛みを感じます。
歩いたり、しゃがんだり、立ったりするのが辛く、
日常生活に支障をきたします。


■手術法の選択

一般的に、
年齢が比較的若く、前股関節症や初期股関節症の場合は、
骨切り術を選択する
ことが多くなっています。
一方、50歳以上で、進行期股関節症や末期股関節症の場合は、
人工股関節置換術を選択する
ことが勧められます。


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【手術】

■骨切り術

骨盤や大たい骨頭の一部を切り取ることで、
軟骨をすり減りにくくし、
長い間関節を維持できるようにする手術です。
寛骨臼と大たい骨頭を金属製のボトルで固定します。
『関節軟骨や骨の再生が期待できる』
『人工股関節に比べて脱臼しにくい』
などのメリットがあります。


■人工関節置換術

変形して傷んだ関節を切り取って、
人工関節に置き換えます。
日常生活を送るのにほとんど不自由がなくなります。
『股関節の痛みがほとんどなくなる』
『股関節の可動域が広がる』
『症状を大きく改善することができる』
などのメリットがあります。


■リハビリテーション

◆骨切り術

手術後1~2日間は安静にし、
その後は車イスでの移動が可能になります。

術後2週間くらいから部分的に体重で負荷をかけるリハビリを開始し、
徐々に負荷を強くしていきます。


◆人工関節置換術

可能であれば手術の翌日から歩行訓練を開始し、
2週間後までの退院を目指します。

人工関節は脱臼の心配があるので、
術後3カ月程度は、
座る姿勢などによる脱臼に注意する必要があります。

術後股関節が安定するようになると、
スポーツもできるようになる場合もあります。

医師や理学療法士の指導のもと、
自分にあったリハビリを正しく行うことが重要です。