冬のかゆみ&乾燥肌対策!健康カプセル!ゲンキの時間2月11日TBS

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MCは三宅裕司さん、渡辺満里奈さん、
ゲンキステューデントは滝裕可里さん、
ゲンキリサーチャーはヴェートーベンの久保さん、青井さん、
解説してくれるのは、
順天堂大学名誉教授・大学院特任教授
医学博士 髙森健二先生です。


image130.gif【冬のかゆみ&乾燥肌対策!】

質問:加齢による乾燥が最も大きい部位は?

答え:背中

60歳以上の人の肌の部位別皮脂量は以下の通りです。

頬 :80%
すね:60%
背中:50%

これは、背中の肌の手入れがしにくいためだと考えられています。


■かゆみの原因

冬になると特に肌がかゆくなるのは、
冬になって湿度が低くなることで、
肌の乾燥が進むことが原因です。

皮膚の潤いを保つのに重要なのが、
皮膚の表面にある皮脂膜とその下にある角質層です。


◆お風呂

お風呂に入って肌をゴシゴシ洗うと、
皮脂膜と角質層が落ちてしまい、
肌の乾燥の原因になります。

お風呂で肌を洗うさいには、
手で洗うようにします。
そのとき、石鹸をつけて洗うのは週3回くらいで大丈夫です。
ただし、頭、顔、脇の下、局部などは汚れやすい部分なので、
毎日洗うようにしてください。

また、乾燥予防のためにはお風呂の温度も重要です。
お湯が熱い温度だと皮脂がとけてしまい、
保湿効果がそこなわれてしまいます。


■肌が乾燥するとなぜかゆくなる?

潤いのある健康な肌の神経は、
肌の奥にあるのですが、
表面の皮脂膜や角質層等が壊れると、
神経が表面近くまで伸びてくることになります。
そのため、
神経が過敏になってかゆみを感じるようになります。
この伸びた神経をC繊維といいます。
また、かゆみを感じることは、
皮膚のバリアが壊れているというサインです。
こまめに保湿クリームなどを塗って、
乾燥とかゆみを予防するようにしてください。

保湿剤は入浴後浴室で塗ることが理想的です。
その際に皮膚の繊維にそって塗っていくことが重要で、
唇は縦に、前腕は縦に、上腕は横に、膝は横に、
塗るようにしてください。


◆肌バリア

日本人女性は潔癖症の人が多いために、
お風呂でゴシゴシ洗ってしまうことがよくあります。
そのために、肌バリア機能を担う最も大切な
皮脂膜と角質細胞間脂質などが剥がれてしまいます。
また、長時間湯船につかるのも肌バリアをそこなう原因となります。
このようにして、肌バリアが壊れることが、
肌乾燥とかゆみの原因となります。


また、入浴時に若い人の肌には水滴がつきますが、
この水滴が崩れてくるようになったら、
皮脂膜が少なくなってきているサインです。


■かゆみの応急対策

かゆくて我慢できないことがありますが、
このようなときには、冷やすことが効果的です。
肌を冷やすことで、
神経の伝達速度が遅くなって、
一時的にかゆみを抑える効果があります。
その後に、軟膏や保湿剤を塗ることも忘れないでください。


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【かゆみと静電気】

肌が静電気を帯びていると、
C繊維を刺激するために、
かゆみの原因となります。


■静電気予防法

ゴム製のスリッパや履き物をはいていると、
静電気が体にたまりやすくなります。

これは、ゴムが静電気を通さないためです。
ゴム製の履き物をはいていなければ、
静電気が床や地面ににげるために静電気が起きにくくなります。
ですから、肌がかゆくなりやすい人は、
スニーカーなどの底がゴムの靴ではなくて、
皮靴などの底が天然素材でできているものをはくと、
静電気予防につながります。



■肌着の素材

肌のかゆみを訴える人は、
下着の素材がアクリルやポリエステルでした。
化学繊維は水をはじいて静電気をためやすい素材です。

ですから、
下着の素材は綿類の方がかゆみ予防につながります。


■素材による静電気の起きやすさ

素材同士の組み合わせでも静電気の起きやすさに差がでてきます。
素材のプラスとマイナスの電気的傾向を以下に表しました。
下の素材の中で、
離れている場所にあればあるほど静電気が起きやすくなります。


≪プラス≫
毛皮
ウール
ナイロン
レーヨン

木綿


皮膚

アセテート
ビニロン
ポリエステル
アクリル
ポリエチレン
塩化ビニール
≪マイナス≫

たとえば、電気的に近い素材である
ウールとナイロンの場合はほとんど静電気は起きませんが、
離れた素材である
ウールとポリエステルの場合は大きな静電気が生じることになります。


■かゆみの内的要因

ストレスは皮膚の新陳代謝を低下させる原因となり、
かゆみを引き起こすことになります。

とくに、睡眠不足は乾燥が顕著になるとされています。

また、かゆみがある場合は、
ヒスタミンというかゆみの原因となる
物質を含んだ食べ物はさけるようにしてください。
ヒスタミンを大量に含む代表的な食べ物は、
ココア、チョコレート、コーヒー、
ほうれん草などですので、
これらを食べる際には量に注意してください。


■かゆみの肌以外の原因

どうしてもかゆみが止まらないという場合には、
内臓系の疾患が原因の場合があります。
肝硬変、腎炎、腎不全などです。

このほかにも、
内臓系のがん、悪性リンパ腫、HIV
などでもかゆみを感じることがあります。

このように、
かゆみは内臓疾患のサインである場合がありますので、
無視しないでかゆみが続く場合は、
検査を受けるようにしてください。