慢性腎臓病・血液と尿をチェック2月6日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
筑波大学教授 山縣 邦弘先生です。


image130.gif【慢性腎臓病・血液と尿をチェック】

【検査】

慢性腎臓病は初期段階では自覚症状がほとんどないため、
早期発見のためには血液検査と尿検査を毎年受けることが大切です。


■血液検査

血液検査では、血清クレアチニン値を調べます。
クレアチニンは体内でできる老廃物の一つで、
この値が高くなると慢性腎臓病が疑われます。
実際に慢性腎臓病かどうかは、
血清クレアチニン値から糸球体ろ過量(GFR)を推算します。
これがeGFRで60未満の場合は慢性腎臓病が疑われ、
それが3カ月以上続くと慢性腎臓病と診断されます。


■尿検査

たんぱく尿を調べます。
検査は「+」「-」で表示され、
「+」が大きいほどたんぱく濃度が高くなります。
「+1」以上であれば、慢性腎臓病の疑いがあります。
この状態が3カ月以上続くと慢性腎臓病と診断されます。


糖尿病性腎症では早期から
アルブミンというたんぱくが尿にでることがあるため、
糖尿病の人はアルブミン尿の検査を受ける必要があります。


■診断

eGFRは数値が低いほど腎臓の働きが低下し、
重要度が高くなります。
たんぱく尿は「+」が多いほど、
アルブミン尿は量が多いほど重症度が高くなります。



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【治療】

■生活習慣

◆食事


塩分の摂り過ぎは腎臓に負担をかけます。
1日6.0g未満の摂取量を目標に心がけてください。


◆運動

適度な運動を行うことによって、
腎臓の働きの低下を抑えることができます。

ウォーキングなどの有酸素運動や筋力トレーニグなど、
自分で続けられる運動を行ってください。
また、体重を減らしたり、禁煙などにも努めてます。


■血圧、血糖、脂質のコントロール

医師の指導のもとで血圧、血糖、脂質の数値を
確実に改善することが必要です。

以下の値が各項目の目標値です
●血圧 140/90mmHg
●血糖 HbA1c7.0%未満
●LDLコレステロール 120mg/dl未満



■タンパク質の制限

進行した場合は、
タンパク質のとりすぎが腎臓の負担となります。

eGFRの数値が60未満の場合は
タンパク質の制限が検討されます。


■カリウムの制限

腎臓の働きが低下すると、
体内にカリウムが過剰に溜まることがあり、
危険な不整脈を起こしやすくなります。
eGFRの数値が60未満で高カリウム血症と診断された場合は、
カリウムの制限を行います。


■薬物治療

慢性腎臓病がかなり進行すると、
むくみ、動悸、息切れ(心不全)、だるさ、
食欲不振、吐き気、貧血、骨の異常、
手足のしびれなどの症状が現れます。

その場合は、薬物療法を中心に、
症状を軽減する治療が行われます。