慢性腎臓病・糖尿病や高血圧が原因2月5日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
筑波大学教授 山縣 邦弘先生です。


image130.gif【慢性腎臓病・糖尿病や高血圧が原因】

【慢性腎臓病とは】

慢性腎臓病とは、腎臓の働きが低下したり、
腎臓に障害が起こった状態の総称です。


■腎臓の働き

腎臓は血液に含まれる老廃物を尿中に排泄して取り除きます。
腎臓に流れ込んだ血液はいくつにも枝分かれして、
最終的には血管が毛玉のようになった糸球体に送られます。
この糸球体で血液がろかされて老廃物が取り除かれ、
尿として排泄されます。
体の中で不要になった塩分や水分も同様に排泄されます。
体の中の塩分や水分の量も腎臓が調節しています。


■慢性腎臓病

慢性腎臓病になると糸球体の細い血管が壊れてしまい、
体内の老廃物を十分に取り除けなくなります。
糸球体は左右に2百万個と非常に多く存在しますが、
それでも糸球体の破壊が進むと
老廃物を含んだまま血液が体の中を巡ることになります。

その結果、体内に老廃物がたまるようになり、
たんぱくが尿に混じるようになります。


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【原因】

慢性腎臓病の代表的な病気としては、
糖尿病性腎症、腎硬化症、慢性糸球体腎炎などがあり、
糖尿病と高血圧が大きく関わってます。


■糖尿病

全身の血管が障害され、糸球体の血流が悪くなったり、
糸球体が硬くなるなどの異常が起こります。
糖尿病性腎症は腎透析の原因として最も多くなっています。


■高血圧

血圧の高い状態が続くと、
動脈硬化が起って血管が障害されることになり、
腎臓はとくに影響を受けます。
高血圧が原因で腎硬化症が起こると、
糸球体などの血管が狭くなったり詰まったりして、
血流が低下します。
その結果、腎臓全体が硬くなり萎縮して、
十分に機能しなくなるのです。
さらに、腎硬化症が高血圧をさらに悪化させるという
悪循環に陥ることになります。


■その他の危険因子

肥満やメタボリックシンドローム、脂質異常症、
高尿酸血症、加齢、喫煙などが慢性腎臓病に悪影響を与えます

また、腎臓は加齢にともなって働きが衰えるため、
高齢者はとくに注意が必要です。


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【症状】

慢性腎臓病や糖尿病、高血圧が改善されないと
腎臓がほとんど働かなくなる腎不全を招き、
透析療法を受けることになります。

慢性腎臓病の初期ではほとんど自覚症状がありません。
進行すると、
塩分や水分の調節がうまくいかなくなることで、
むくみや心不全の症状である動悸、息切れなどが起こります。
老廃物が取り除けなくなると、
だるさ、食欲不振、吐き気、手足のしびれなどの症状も起こります。

また、腎臓は赤血球を増やすホルモンをつくったり、
カルシウムの吸収やリンの排せつにかかわる調節も行っているため、
貧血や骨の異常といった症状もあらわれることになります。

慢性腎臓病が進行すると、
脳卒中や心筋梗塞などのリスクも高めます。

進行すると透析を受ける人も多くいますが、
その前に脳卒中や心筋梗塞で亡くなる人の方が
多いことがわかっています。
ですから、慢性腎臓病は脳卒中や心筋梗塞の
危険なサインととらえることができます。