アレルギー性肺炎・羽毛カビに注意!1月18日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
東京医科歯科大学教授 宮崎 泰成先生です。


image130.gif【アレルギー性肺炎・羽毛カビに注意!】

【アレルギー性肺炎とは】

アレルギー性肺炎は、
正式には過敏性肺炎と言う病名で、
季節などに関係なく起こります。

原因として最も多いのが鳥のフンや羽毛で、
羽毛の場合はその表面についている
『ブルーム』というタンパク質が原因となります。
これらを吸い込むことで
鳥関連過敏性肺炎を発症します。
そのため、ダウンジャケットや羽毛布団などによって
肺炎が起こる場合もあります。


2番目に多いは『トリコスポロン』というカビです。
浴室など水回りの木の部分にはえる白いカビで、
夏に繁殖します。

これが原因の場合は、夏型過敏性肺炎といいます。

原因となる物質はこのほかにも、
キノコの胞子などを含めて
100~200種類くらいあるとされていますが、
原因物質に接している人の多くが
必ずしも発症するわけではありません
ので、
過剰に心配する必要はありません。


■発症の仕組み

原因物質を吸い込むと、
気管支を通って肺胞と言うところに入ります。
それが何度もつづいた場合に、
免疫がそれを異物を判断して攻撃を仕掛けることがあります。
そのために炎症が起こることで、肺でのガス交換が不十分になり、
息切れが起こり、咳や発熱なども起こるようになります。

過敏性肺炎では痰がほとんどでないという特徴があります。
これは、症状が軽いアレルギー反応であるためです。


■進行状況

過敏性肺炎は発症から数カ月の急性過敏性肺炎と、
半年以上続く慢性過敏性肺炎に大別されます。
慢性過敏性肺炎なると肺胞がしなやかさを失い、
呼吸困難を起こしやすくなります。
慢性過敏性肺炎が急激に悪化すると、
呼吸困難によって半数以上が亡くなるとされています。
また、慢性過敏性肺炎患者の約10%で
肺がんを発症する危険性があるとされています。


■検査

◆胸部エックス線検査、CT検査
炎症による影や、特徴的な変化の有無を調べます。


◆抗体検査
抗体のあるなしを、ほとんど血液検査で調べます。


◆抗原回避試験、環境誘発試験
2週間ほど入院して、自宅や職場から離れ、
症状が改善するかを調べます。
退院後、自宅や職場に戻り、症状がどう変化するかを確認します。


◆気管支鏡検査
気管支鏡というカメラの付いた
細い管を肺の奥まで入れて検査します。


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【予防】

発症予防の基本は、
アレルギーの原因物質を吸いこまないことです。


■鳥関連過敏性肺炎

◆羽毛製品の使用をやめる
◆鳥の飼育をやめる
◆駅や公園の野鳥や鳥のフンもできるだけ避ける

満員電車などダウンジャケットを着た人と
密着する可能性のある場所では、
防塵マスクを着用する。


■夏型過敏性肺炎

◆住居の多湿な場所の排水、換気を改善する
◆腐った木材を除去する

リフォームを勧められるケースもあります。


■加湿器やエアコンが原因

◆機器を清潔に保つ
◆加湿器の水交換をこまめに行う

超音波式の加湿器は加熱しないため、
細菌やカビが繁殖しやすくなります。
加熱式の物の使用がおすすめです。


■牧草、塗料、きのこの胞子が原因

アレルギーの原因物質が避けられない場合は、
防塵マスクを使用する