万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった NHKスペシャル・人体1月14日





MCはタモリさん、山中伸弥先生、
アシスタントは久保田祐佳アナウンサー
ゲストは田中将大さん、小島瑠璃子さんです。


image130.gif【万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった】

腸は全身の免疫を司る臓器でした。
腸の持つ神経細胞は脳の次に多く、
第二の脳と呼ばれています。
長さは8.5m、広げると大きさは約20畳分なります。


■腸の免疫機能

腸の免疫機能を担っているのは、
腸内細菌と免疫細胞です。

腸の表面は1mmのじゅう毛で埋め尽くされていて、
そこには100兆個の腸内細菌とともに、
じゅう毛の中に免疫細胞がびっしりつまっています。
体の中の約7割の免疫細胞が腸の中にあります。


■働き

病原菌などの侵入を察知すると、
免疫細胞が信号を出して
腸壁から殺菌物質を放出して撃退します。

また、腸の中では、
免疫細胞に対して
『腸の中にある物質が敵か味方かを認識させる訓練』
が行われていることも分かっています。


■2つの難病

◆ナターシャさん・女性のケース


自分の体の分泌物にまで過剰反応する
深刻なアレルギー症状に悩まされています。
その原因物質は、自分の汗、涙、花粉などさまざまなもので、
安全に食べられる食品は数種類しかありません。
原因は、腸内のいくつかの腸内細菌が少ないことでした。


◆尾崎さん・女性のケース

尾崎さんは多発性硬化症という難病を発症しています。
常にしびれがあり、寝ている間も震えているといいます。
進行すると失明したり言葉を話せなくなることもあります。
原因は、免疫細胞が脳の細胞を敵と勘違いして攻撃しているからで、
これもはやり、いくつかの腸内細菌が少なくなってるからだとされています。


■腸内細菌

腸内細菌は約100兆個、
善玉菌と悪玉菌と日和見菌などがいます。
代表的な腸内細菌であるビフィズス菌は、
腸内環境を良好に整える役割をし、
バクテロイデス菌は脂肪の吸収を妨げて肥満をふせいでくれます。


このような腸内細菌の中で、
ナターシャさんと尾崎さんの腸内で少なかったのが、
クロストリジウム菌でした。
この菌が少ないと免疫の暴走が起こることがあります。


■Tレグ

クロストリジウム菌がメッセージ物質を放出すると、
腸内でTレグと呼ばれる免疫細胞が生まれます。

Tレグは体の中で暴走している免疫細胞を見つけると、
暴走を食い止める物質を放出することがわかっています。
要は、免疫暴走のストッパー役です。

腸は免疫の活性化ばかりではなく、
ブレーキ機構をも司っていて、
免疫力をコントロールしていることが分かってきました。


■修行僧

修行僧はアレルギー反応が抑えられる傾向にあることが分かりました。
修行僧の便を調べたところ、
腸内にクロストリジウム菌が多くいることがわかりました。
さらに、クロストリジウム菌のエサである食物繊維を多くとると、
Tレグを量産することも分かってきました。
鍵は修行僧が食べる精進料理とされています。


■日本人の免疫パワー

日本人の食生活は、
古来より木の実や海藻など食物繊維が豊富なものでした。
その結果、日本人の腸内にはクロストリジウム菌のような
食物繊維をエサとする腸内細菌が多く住みつくようになっています。
それを示すように、
日本人の腸内細菌は、欧米人に比べて
免疫力をコントロールする能力が優れていることが分かりました。


■免疫システム

アレルギーは皮膚や呼吸器などで起こっている
症状だと考えられていましたが、
実は腸も含めた免疫システムの中で起こっている
症状とだ考えられ始めています。
そのことから、
腸が免疫をコントロールする力を取り戻すことができれば、
難病を克服できるかもしれないと考えられています。


■母乳

赤ちゃんの体の中では、
母乳によってビフィズス菌が急速に増えます。
これをかわきりに腸内細菌が増えて、
全身の免疫力をしだいに成熟させていきます。


■腸を元気にする

腸を元気にして免疫力を上げる基本的な方法は、
修行僧の精進料理を見習うことです。
要は、食物繊維の多い食事を心がけることです。
それが免疫力を高め、
アトピーをはじめとしたアレルギー症状ばかりではなく、
難病克服にすらつながる可能性が考えられています。