不整脈 チョイス1月6日NHK

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MCは八嶋智人さん、大和田美帆さん、
チョイスコンシェルジュは牛田茉友さん、
解説してくれるのは、
東京女子医科大学循環器内科 
准教授 志賀 剛先生です。


image130.gif【不整脈】

不整脈とは、
動悸や息切れ、めまいなどを起こして
日常生活に支障を起こさせることもある病気です。


■服部さん・男性55歳のケース

およそ30年間不整脈に悩まされていて、
28、9歳の頃、仕事中に立ちくらみがあって、
気持ち悪さを覚えて横になることがありました。

医師に診てもらったところ、心臓に乱れがあると言われて、
不整脈と診断された。

服部さんは、何もしていないのに、
激しく運動したように心臓がドキドキとしていて、
もしかしたら死ぬんじゃないかと
怖くなったと言います。

不整脈は心臓の筋肉を動かす信号がうまく働かず、
心筋の動きが乱れてしまうものです。

服部さんの場合は、
脈が飛んでしまう期外収縮というタイプの不整脈でした。

このような症状がでてからは、
1年間で7回も救急車で運ばれることになったのですが、
救急車で運ばれている間に、
不整脈がおさまることが多くありました。

そこで、カテーテル検査を行ったところ、
心臓に欠陥があるわけではないことがわかりました。
その結果、即座に死につながる状態でないことがわかったことで、
安心して気にしなくなったことが功をそうして、
それからはほとんど不整脈に襲われることがなくなりました。


■不整脈の主な原因

◆心臓の病気

心筋梗塞、心筋症、心臓弁膜症

◆その他の病気
高血圧、糖尿病、腎臓の病気、肺の病気、甲状腺の病気、薬

◆生活習慣
ストレス、睡眠不足、過労、喫煙など

◆加齢
一般的に60歳からは注意が必要

◆肥満


■不整脈のタイプ

◆期外収縮:脈が飛ぶ
動悸、胸の不快感


◆頻脈:1分間に100回以上の脈拍
動悸、めまい、胸の痛み、突然死
健康の人の安静時は1分間に60~80回ほどです


◆細動
動悸、めまい、胸の痛み、突然死

特殊な例として、
心室細動という、心室が細かくけいれんして、
血液を全身に送り出せない状態になると、
突然死を招くことがあります


◆徐脈:1分間に60回以下の脈拍
息切れ、だるさ、失神

寝ている状態だとよいのですが、
体を起こしていると、
だるさなどを感じるほか、
脳に血液がいかなくて失神を起こすことがあります


■検査:原因を明らかにします

◆12誘導心電図検査
心電図で心臓の信号に異常がないかを直接調べます


◆運度負荷心電図検査
運動をして狭心症などが隠れていないかどうかを調べることができます


◆心臓超音波検査
心臓の形状をみて、
弁膜症などがないかを確認することができます
心臓の一部が動いていない場所がないかどうかも確認します


◆ホルター心電図
1日24時間の心拍を調べます
寝ているとき、食事、トイレのとき、
心拍がどのような状態になっているのかを調べます


◆血液検査
その他の病気によるものかどうかを調べます


脈が変だと思ったら、
自己診断しないで
医療機関で調べてもらうことをお薦めします。


■セルフチェック

手首を3本の指で軽く抑えて
15秒間の脈拍を調べます。
それを4倍したものが1分間の脈拍数となります。

不整脈になると、
トントントンと打っている脈のリズムが
抜けたり途中で早くなったりなど、
リズムの乱れがあります。




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【治療法】

■西潟文安さん・男性84歳のケース


68歳までコンビニを経営していて、
バイトの人が急に休むと一昼夜働くこともありました。
お酒も喫煙もしていたのですが、
仕事を辞めて3年後に階段を上るのに、
これまで経験したことのない息苦しさを感じたところ、
不整脈と診断されました。

さらに、カテーテル検査で詳しく調べてみると、
心臓の血管が詰まる心筋梗塞が原因でした。

このような心臓の病気は、自覚しずらくて、
不整脈の検査で判明する場合もすくなくありません。


■布施さん・女性59歳のケース

9年ほど前に運動もしていないのに、
心臓が踊るようになって、
夕飯の支度をしている途中で動悸がして、
安静にせざるをえなくなりました。
その結果、とにかく休む時間が多くなりました。

検査の結果、心房細動と診断されました。
心房が細かく動くもので、
1分間に300~500回も動きます。
そうなると、
心房内で血液がよどんで血栓ができやすくなります。
この血栓は脳梗塞の原因となることがあります。
心房細動が死因となることはありませんが、
脳梗塞は5倍、心不全は4倍
リスクが高まるとされています。

抗不整脈薬を朝晩1錠ずつ服用することで、
異常な電気信号を抑えて
症状を劇的に改善することができました。


■城山等さん・男性70歳のケース

子供のころからサッカーを続けていて、
毎年夫婦で海外旅行にも出かけていました。
60歳の健康診断で心房細動と診断され、
服薬による治療を行いましたが、
症状の良い時悪い時など、
服用効果が安定しませんでした。

服薬にかわって受けた治療がカテーテルアブレーションです。
足の動脈からカテーテルを心房まで送って、
高周波で信号の乱れの原因個所を焼くことで、
心房細動を抑えるという手術です。

城山さんはこの治療で不整脈が出なくなり、
服薬も必要なくなりました。
この治療は期外収縮の場合にも行うことがあります。
成功率は80~90%とされています。