高血圧!高いとなぜ悪い 12月25日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
東北大学大学院 教授 伊藤 貞嘉先生です。


image130.gif【高血圧!高いとなぜ悪い】

【高血圧とは】

高血圧の診断基準は、
上の血圧が140mmHg以上、
下の血圧が90mmHg以上

です。

上下の血圧どちらか一つでも異常値の場合は、
高血圧と診断されます。

現在、日本人の約4300万人が高血圧だとされ、
60歳代では約6割がそうだとされています。


◆上の血圧

心臓が収縮して、
心臓内の血液が送り出されたときの血圧です。

大量の血液が勢いよく流れるため、
血管に最も強い圧力がかかります。


◆下の血圧

収縮していた心臓が拡張して、
元に戻るときの血圧です。

血管壁にかかる圧力はもっとも弱くなります。


■血圧が上がる原因

加齢が原因のひとつでもありますが、
最も大きな要因は
血管にダメージを与える生活習慣を長年続けることです。
その主な原因が塩分の摂りすぎです。
さらに、過度の飲酒や運動不足、
肥満、喫煙といった生活習慣も、
原因とひとつとなります。


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【高血圧が引き起こす病気】

血管は圧力がかかっても痛みを感じることがありませんので、
高血圧があっても特に症状は現れません。
しかし、ほっておくと大病を招く危険性が高まります。


◆脳卒中

脳の血管がつまる脳梗塞
脳の血管が破けて出血する脳出血
脳をおおうくも膜の下に出血するくも膜下出血
をそうして『脳卒中』と呼びます。
高血圧があると、脳卒中の発症リスクが高まります。


◆末期腎不全

腎臓の働きが低下する腎不全は初期には自覚症状がないため、
気がつかないうちに進行し、
腎臓がほとんど機能しなくなり透析療法が必要となる
末期腎不全になることがあります。
高血圧の場合の末期腎不全のリスクは、
男性が約8倍
女性が約2倍

になります。


◆その他の病気

高血圧になると、
さらに心筋梗塞や認知症などの
病気リスクが高まるとされています。


■なぜ血管ダメージを受けやすいのか

たとえば、腕などの血管は太い動脈から細い動脈、
毛細血管へと徐々に血管が細くなるため、
血管にかかる圧力も徐々に弱まります。

しかし、脳や心臓、腎臓は
太い血管から細い血管が枝分かれしていて、
太い血管にかかっていた圧力が
直接細い血管にかかるような構造になっています。
そのため、細い血管がダメージを受けやすく、
高血圧のためにリスクが高まり、
脳梗塞や心臓、腎臓などの病気リスクが高まることになります。

すでに高血圧のある人でも、
生活習慣の改善や薬で血圧を下げれば、
脳卒中や心筋梗塞などのリスクを下げることができます。
血圧をコントロールすることは、
脳や心臓、腎臓を守ることにつながります。
そのことをよく留意しておいてください。