薬の使い過ぎによる頭痛! 今日の健康11月29日NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
北里大学 客員教授 五十嵐 久佳先生です。


image130.gif【薬の使い過ぎによる頭痛!】

【薬の使い過ぎによる頭痛とは】

頭痛のある人が薬を使いすぎることで、
かえって毎日のように頭痛が起こるようになった状態を
『薬の使い過ぎによる頭痛』
といい、患者さんの約7割が女性とされています。


■薬の使い過ぎによる悪循環

慢性頭痛がたびたび起こると、
自己判断で薬を飲む回数が増えてしまうことがあります。
薬を使いすぎると、
脳などの中枢神経での痛みの感受性が変化すると考えられています。
その結果、少しの刺激でも痛みに敏感になり、
頭痛を感じる頻度が増えてくると考えられています。

また、痛みの性質や痛みの出る場所が変わることで、
頭痛が複雑化し、次第に薬がききにくくなっていきます。

そうなると、さらに薬を使う回数や量が増えることになり、
悪循環を繰り返すようになっていきます。


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【診断】

■薬の使い過ぎによる頭痛の診断基準

◆もともと片頭痛や緊張型頭痛などがある
◆1カ月に15日以上頭痛がある
◆市販の頭痛薬やトリプタンを1カ月に10日以上使用し、
 その状態が3カ月を超えて続いている


上記3点すべてに当てはまると、
薬の使い過ぎによる頭痛と診断されます。

また、上記3点すべてに当てはまらなくても、
薬の効き目があまりよくないのに頭痛薬を使い続けている人や、
頭痛薬を使うことが習慣化している人も、
悪循環が始まっている可能性がありますので、
受診をおすすめします。


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【治療】

治療は、まず医師から
薬の使い過ぎによる頭痛であることが説明されます。
そのことを患者さんが理解したら、
患者さん個々にあった治療目的を立てていきます。

①『薬を使い過ぎていることを理解する』
    ↓
②『原因となっている薬を中止し、
 別の種類の薬が処方される』

    ↓
③『もともとの頭痛に合わせて
 予防的な薬も処方される』

    ↓
④『薬の使い過ぎによる頭痛であれば、
 上記の治療で徐々に頭痛が軽減する』

    ↓
⑤『経過がけよれば、
 予防的な薬の量を減らしていく』

    ↓
⑥『もともとの頭痛の症状に戻れば、
 薬の使い過ぎによる頭痛は治ったと判断される』



■予防や再発を防ぐポイント

薬の使い過ぎよる頭痛の予防や再発予防のためには、
次のようなことに注意してください。

◆頭痛薬の使用を1週間に2日程度までにする
◆頭痛薬の使用を1カ月に10日未満にする


また、頭痛が起こる日数が多い人が市販の頭痛薬を使う時は、
成分が複数含まれているものはさけ、
単一成分の頭痛薬を選ぶようにしてください。
さらに、
頭痛が起きていないときに予防的に使うのは避けてください。