緊張型頭痛、最善の対策! 今日の健康11月28日NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
北里大学 客員教授 五十嵐 久佳先生です。


image130.gif【緊張型頭痛、最善の対策!】

【緊張型頭痛とは】

緊張型頭痛に悩む人は2000万人以上と言われています。
原因はまだはっきりとはしていませんが、
頭から肩にかけての筋肉の過剰なコリや張りなどが
関係していると考えられています。


デスクワークやパソコンによる作業、勉強などで
長い時間、同じ姿勢をとっていると、
頭の側頭筋肉、首から肩にかけて伸びている後頚筋、僧帽筋などの筋肉が、
常に緊張した状態になります。
そうすると、痛みが感じる筋肉の神経が刺激されて緊張型頭痛が起こります。

さらに、精神的なストレスや不安、うつ状態などによって、
脳が痛みを敏感に感じるようになり、
緊張感型頭痛が長引く可能性もあります。


■原因としての生活習慣

◆筋肉疲労

同じ部分の筋肉を使い続けるため、
筋肉が疲労しやすくなり、コリや張りが起こります。

長時間同じ姿勢でいることから、
夕方や仕事の終わりごろに頭痛が起こりがちです。


◆悪い姿勢

姿勢のバランスが悪いことで、
頭から肩にかけての筋肉に負荷が集中し、
筋肉が疲労しやすくなります。

なで肩の人も肩コリが多く、
緊張型頭痛が起こりやすい傾向にあります。


◆不適切な枕

枕が高過ぎたり低すぎたりすると、
首の神経が圧迫されて、
周辺の筋肉にコリや張りがでます。


◆運動不足

筋力が低下すると、
首や肩などに負荷がかかりやすくなります。


これらの生活習慣を見直しても
緊張型頭痛が改善されない場合は、
精神的ストレスが関係している場合があります。


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【症状】

緊張型頭痛は、
一般的に片頭痛ほど重い症状が出ることはありません。
緊張型頭痛は、次のような症状から診断されます。

●頭の両側に起こる
●圧迫または締めつけられるような痛みがある
●我慢できる程度の強い痛みや、
 仕事や家事などをなんとかできる程度の痛み
●体を動かしても痛みが悪化しない

これらのうち2つ以上当てはまることに加え、

●頭痛が起きても吐き気や嘔吐がない
●部屋の明かりなどの光とテレビの音が気にならない、
 もしくはどちらか1つのみが気になる

この両方が当てはまると、
緊張型頭痛と診断されます。


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【治療】

緊張型頭痛の治療の基本は、心身をリラックスさせることです。

■正しい姿勢

猫背でアゴがでたり、前かがみになったりなどの悪い姿勢は、
肩の筋肉に負担がかかり、コリや張りの原因となります。

長い時間パソコンや携帯電話等を使っているときには、
悪い姿勢になりやすいので、
正しい姿勢を心がけてください。


■立ち上がって休憩

長時間デスクワークをしていると、
どうしても姿勢が悪くなりがちです。
こまめに休憩を取り、
立ちあがって首や肩などの筋肉のストレッチをしたり、
少し歩いたりして体を動かすことに努めてください。



■自分にあった枕

頭が高くなりすぎる枕や沈みすぎる枕では、
一晩中悪い姿勢が続いていることになります。
毎朝、起きて肩コリを感じる場合は、
枕を見直してみてください。



血流を改善して筋肉のこりや張りを防ぐための対策には、
次の3つがあります。

■首や肩を冷やさない

冷えると首や肩の血流が悪化し、筋肉が緊張します。
寒いと感じたら、衣服を1枚はおるなどして、
冷えをふせいでください。


■ぬるめの風呂にゆっくり入る

筋肉のこりや張りがほぐれ、リラックスできます。
両手を首の後ろでくんで温めると、
首周辺の筋肉の緊張がほぐれます。



■日常的な運動

あまり体を動かさないでいると、
緊張型頭痛が起こりやすくなります。

運動を習慣化することを心がけてください。
手軽にできる効果的な運動がウォーキングです。

ただし、前かがみの姿勢にならないように注意してください。
また、肩にかかる頭の重さの負荷を軽減できる水泳もお勧めです。


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【頭痛体操】

緊張型頭痛の症状の緩和や予防に効果があるのが、
首や肩の筋肉をストレッチしてほぐす頭痛体操です。
1日の中で入念に1回行うよりも、
短い時間でいいですので、朝・昼・晩の食事の前、間食の前、
寝る前など決まった時間に行ったり、
あいた時間に何回も行うほうが効果があります。



■腕振り体操

①リラックスして椅子に座わります
②肘を軽く曲げて腕を胸の前にもってきます
③両肩を腕ごと左右にふります。

左右交互に1~2分間行ってください。
腕や肩に力をいれず、リラックスして行ってください。
立って行ってもOKです。


■肩回し体操

①リラックスして椅子に座わります
②肘を軽く曲げて、握りこぶしを鎖骨のあたりにもってきます
 このとき、肩の力を抜くことを意識してください
③両肩をゆっくり前回し、次に後ろ回しにします
 前回しのときはリュックサックを背負うような感覚で、
 後ろ回しのときは、上着を脱ぐような感覚で行ってください

前回しと後ろ回しを交互に1~2分間行ってください。
立って行ってもOKです。


■市販の頭痛薬

生活習慣の改善や頭痛体操を行っても症状が改善しな場合は、
補助的に市販の頭痛薬を使用します。
時々起る緊張型頭痛の場合、
市販薬を適切に使用すれば効果を発揮することもあります。

頭や首、肩の周りの筋肉を指で押して頭痛が強くなる場合は、
薬による痛みの軽減が期待できます。

ただし、自己判断で薬を使いすぎると、
薬の使いすぎによる頭痛を起こす恐れがありますので、
注意が必要です。