片頭痛、最善の対策! 今日の健康11月27日NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
北里大学 客員教授 五十嵐 久佳先生です。


image130.gif【片頭痛、最善の対策!】

【片頭痛と原因】

原因となる病気がなく、
繰り返す頭痛を慢性頭痛といいます。

15歳以上の日本人の約40%にあたるおよそ4000万人が、
慢性頭痛になやまされているとされています。

その中で、片頭痛がある人は約840万人。
男性より女性に多く見られます。
片頭痛は、脈を打つようにズキン、ズキンと痛み、
動くと悪化します。
痛む場所は、頭の片側が痛む人が約6割、
両側が痛む人が約4割とされています。

原因ははっきりとはわかっていません。
1つの説として、脳の視床下部が刺激を受けて、
脳の血管を取り巻く三叉神経の周囲に炎症が起こったり、
脳の血管が拡張したりすることで
痛みが起こると考えられています。


視床下部は女性ホルモンの分泌や睡眠、
食欲などを司っているため、
月経や排卵、出産や更年期、寝不足や寝過ぎ、
空腹などが要因になると考えられています。


また、視床下部は自律神経もつかさどっているため、
ストレスやストレスからの解放、
まぶしい光、強いにおい、人ごみの騒音、
天候の変化、温度の変化や髙湿度、
アルコールなども誘因になるとされています。



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【片頭痛の症状】

片頭痛は、次のような症状から診断されます。

●痛みが4~72時間(3日間)続く
●頭の片側に起こる
●ズキンズキンと拍動性の痛みがある
●仕事や家事に使用をきたす、
または我慢できないくらいの強い痛みがある
●動くと痛みが悪化する

これらのうち2つ以上当てはまることに加え、

●頭痛が起こると吐き気がする
●光と音に敏感になる

これらのうち1つ以上が当てはまると、
片頭痛と診断されます。


■予兆

片頭痛の予兆として空腹感や生あくび、
イライラ、手足のむくみなどが起こることもあります。

また、1~2割の人に特異な前兆がみられます。
その代表的なものが閃輝暗点(せんきあんてん)です。
視野の中央にキザキザした光が現れ、
5~60分間ほど続き、閃輝暗点に伴って、
あるいは閃輝暗点が消えてから60分以内に頭痛が起こります。


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【片頭痛の対処法】

片頭痛が起きたら、
まず痛む部位を冷たいタオルなどで冷やします。
患部を温めたり、もんだりすると、
逆効果になることがあります。

また、頭痛のあるときは入浴は控えてください。
静かな場所で安静にして、
可能なら少しでも睡眠をとると症状が落ち着きます。
痛みがそれほど強くない場合は、
市販の頭痛薬で症状を抑えることも可能です。


■薬物療法

治療の中心は薬物療法です。
片頭痛の治療薬であるトリプタンには、
三叉神経の周囲の炎症を抑える作用と、
脳の血管を収縮させる作用があります。

トリプタンは、片頭痛の痛みが起きたら、
すぐに使用すると最も効果を発揮します。

片頭痛の始まりが分かりにくい場合は、
頭痛を感じた時に、おじぎをしたり、
頭を左右に軽く振ったりしてみて、
痛みが強くなるようであれば、
薬を使用するタイミングと考えられます。

また、頭痛の薬は適切に使用すれば効果を発揮しますが、
自己判断で使いすぎると、
薬の使いすぎによる頭痛を
起こすおそれがありますので注意が必要です。


■予防に役立つ頭痛ダイアリー

片頭痛の予防に役立つものとして頭痛ダイアリーがあります。
痛みの程度や持続時間、日常生活への影響、薬の使用状況、
吐き気など頭痛に伴う症状のほか、
女性の場合は月経、ストレス、寝不足や寝過ぎ、悪天候など、
片頭痛の誘因と思われる出来事を記録します。

1カ月ほど記録すると、
片頭痛が起こるときの傾向が分かってきますので、
自分なりの予防策を立てやすくなります。
また、受診する際に持参すると、
スムーズな診断や治療につながります。