安全入浴法 11月15日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
埼玉医科大学教授 倉林 均先生です。


image130.gif【安全入浴法】

【入浴時の危険】

入浴時に亡くなる人は、
1年間で1万7千人と推定されています。
多くが、脳梗塞と心筋梗塞によるものです。

体は寒さを感じると、
体の表面に近い血管が収縮し、血圧が上がりやすくなります。
すると、高血圧が原因で脳梗塞や心筋梗塞が起こりやすくなります。


■入浴による血圧の急上昇・降下

入浴時には寒い脱衣所や浴室で服を脱ぐことで体表の温度が下がり、
交換神経が働いて血管が収縮し、血圧が上がります。

逆に、お湯につかると、
交換神経の働きが活発となるため、血圧が急上昇します。
このように血圧が急上昇をすると血栓ができやすくなり
急降下すると脳への血流が一時的に低下して、
脳梗塞を起こしたり、
気を失って倒れおぼれてしまうことがあります。


■血栓が形成されやすく、増大しやすい

血管壁からは、
血栓を溶かす働きのあるt-PAという物質と、
t-PAの働きを阻害して血栓を増大させるPA-1という物質が分泌されます。

PA-1は入浴時のお湯の温度が47度で分泌が増えます。
こうした影響は入浴後6時間ほど持続します。
そのため、熱いお風呂に入ると血栓が作られやすいとされています。
お湯の温度は、39~41度の適温を守るようにしてください。
また、血栓の形成には、脱水も大きく影響します。


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【安全入浴法】

①コップ1杯の水を飲む

入浴前にコップ1杯・200mℓ程度の水を飲むことで、
脱水を予防することができます。


②脱衣所と浴室を温める

◆お湯をためるときに、浴槽のふたを半分開けておく
◆脱衣所にヒーターをおいて温める

このようにして、お湯につかるときの急激な血圧上昇を防ぎます。


③かけ湯をする

お湯につかったときの急激な血圧上昇を防ぐために、
心臓から離れた足、太もも、おなか、心臓の順にかけ湯をしていきます。


④お湯につかる際の注意

◆お湯の温度は39~41に保つ。

◆水圧による心臓への負担をさけるために、
湯の高さは胸の下辺りまでにする。

◆万一気を失った際、口にお湯が入るのを防ぐために、
浴槽のふたの上に腕を乗せて入浴する。

◆5~10分程度お湯につかって出る。

◆浴槽から出た直後はすぐには動かずに、
腰かけて休むようにする。


■入浴の効果

シャワーに比べて入浴した人には以下のような効果が見られます。
入浴した人のほうが睡眠の質がよくなります。
緊張状態を示す交換神経の働きが低下して、
リラックス状態を示す副交感神経の働きが高まります。
つまり、心身のリラックス効果が期待できます。
また、筋肉が温まることから、
疲労回復や筋肉のコリ改善も期待できます。