今から始める認知症予防 あした、晴れ!健康レシピ11月10日NHK

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MCは賀来千香子さん、高市佳明さん、
ゲストは宮崎美子さん、
解説してくれるのは、
精神科医 須貝 佑一先生です。


image130.gif【今から始める認知症予防】

【山本さん男性65歳のケース】

新聞記者だった山本さんは、
62歳のときに認知症の一歩手前の症状である
軽度認知障害と診断されました。

60歳を越えたころから、
これまでとは違うもの忘れが増えてきました。
ある日、
同じ日同じ時間に二つのインタビューを入れてしまうという、
大きなミスをおかしてしまい、

医療機関を受診したところ、
軽度認知障害と診断されました。

軽度認知障害は、
認知症の一歩手前の症状ですが、
放っておくと
5年で約半数が認知症に移行するといわれています。
ただし、軽度認知障害の状態ならば、
正常の状態に戻す可能性があります。


■山本さんの対策

山本さんは医師のアドバイスに従って
7つの習慣を実践しています。
それが、認知症予防に効果を発揮しています。


①運動

毎日1万歩近く歩いています。
有酸素運動は脳の活動を促進します。
また、筋トレにも励んでいます。

筋トレをすることで、
筋肉から脳に、脳から筋肉へと指令がいくことで、
脳が活性化します。
ハードな筋トレでなくてよく、
筋肉を動かすことを行えばよいとのことです。


②料理

朝と昼は自分で料理を作っています。
段取りを考えながら料理することは、
認知機能低下を防止する効果があります。



③歯磨き

歯を守ることはとても重要です。
自分の歯でかむことは
脳に刺激を与えるためにとても重要なことです。



④趣味:楽器演奏

記憶力や注意力の改善につながります。
これまでにやったことのないものにチャレンジすることで、
脳の活性化につながります。

楽器演奏は認知症予防に効果が高いとされていて、
ダンスなどでも同じ効果が期待できるとされています。


⑤絵を書く

絵を書くことは発想力や注意力を必要とすることで、
脳を活性化させることができます。



⑥脳トレ

注意力を高めるためのトレーニングを
毎日行っています。



⑦睡眠

昼寝をします。
睡眠は脳の機能を回復させる作用があります。

アルツハイマー型認知症の原因といわれている
アミロイドβたんぱく質を除去してくれるのが睡眠です。

山本さんは
夜:7時間の睡眠
昼:30分の昼寝

を取り入れています。

山本さんは、以上7つの習慣を約3年間実践してきました。
そして、毎日起こったミスを記録しています。
その結果、以前は月に60個以上あったミスが
15個ほどに減ってきました。
7つすべてを実践する必要はありません。
できるものから、
1つでもいいですの継続して行えるようにしてください。


■地中海料理は認知症予防に有効


地中海料理は認知症予防に効果があることが、
以前から報告されていました。

●全粒粉を使ったパンやパスタ
●野菜、魚介類をオリーブオイルで調理

日本で言う全粒粉は玄米のことです。


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【認知症チェック】


■認知症ともの忘れの違い

記憶には記憶し、保持し、引き出すという過程があります。
すぐには、思い出せないことも、
きっかけがあれば思いだすことができます。
しかし、認知症になると、
記憶すること、保持することに障害が起きて、
記憶自体がなくなってしまいます。



≪もの忘れ≫        ≪認知症≫

●ドラマに出ていた      ●ドラマを見ていたことを忘れる
俳優の名前を忘れる

●買い物にいって       ●買い物に行ったことを忘れて
卵を買い忘れる        卵を何度も買ってしまう

●電話で聞いた内容を忘れるが ●電話で聞いた内容を忘れ
メモを見れば思いだす     メモを見ても思いだせない


■軽度認知障害セルフチェック表

①この頃物忘れがひどいと思う
 他の人からもひどいと言われる

②頻繁に物忘れや探し物をする

③何かしようと思っても、
 何をしようとしたのかすぐに忘れてしまう

④最近おっくうで何事もやる気が起きない

⑤覚えていたはずの漢字が書けないことがよくある

⑥今日が何日だったかよく忘れる

⑦家電製品やスイッチの操作にまごつくことがある

⑧会話で言葉がスラスラ出て来ないことが多い

⑨字を読むことが面倒で新聞や本を読まなくなった

上記9つの項目の中で4つ以上当てはまると
軽度認知障害の要注意レベルです。

ですが、一番重要なのは、
最初の
『①この頃物忘れがひどいと思う
 他の人からもひどいと言われる』
という項目の、
『他の人からもひどいと言われる』
と言う部分に該当するかどうかです。
ここに、チェックが入ると要注意です。
また、
『⑨いつも使っていて電化製品の使い方にまごつく』のも要注意です。

要注意に該当する人は、
『もの忘れ外来』
を受診してみてください。
大きな病院や各都道府県の
『認知症疾病医療センター』にあります。


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【レビー小体認知症】

今年認知症の母親を看取った三輪さんは、
以前母親が骨粗鬆症で入院してすぐに、
実在しないものを見えるように言ってきたのに驚いたといいます。
このような幻視が見えるのが、
レビー小体認知症の典型的な特徴です。


■レビー小体認知症の主な症状

◆物忘れがある
◆実際にないものが見える
◆うつ的である
◆動作が緩慢になる
◆睡眠時に異常な行動をとる


◆睡眠時に異常な行動をとる
というのは、以下のような症状です。
●夢と現実がわからなくなることがある
●大きく手足が動く
●繰り返し悪夢を見る
●大きな声で叫ぶ


この病気は一種の睡眠障害で、
脳は寝ているのに体が起きているような状態です。

このような睡眠障害の人は、
レビー小体認知症に移行する人が多くいます。

対処法としては、
失敗したり幻視については肯定してあげることです。

レビー小体認知症は
アルツハイマー型認知症と同じ治療を行いますので、
早く発見して治療を始めることで、
症状の緩和を期待することができます。


予防法としては、
前述の7つの生活習慣を実践することです。
ひとつでもいいので、
できることを実践してください。