眼けん下垂・今さら聞けない目の病気 10月12日今日の健康NHK

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MCは黒沢保裕さん、岩田まこ都さん、
解説してくれるのは、
岡山医療センター医長 大島浩一先生です。


image130.gif【眼けん下垂・今さら聞けない目の病気】

【眼けん下垂とは】

眼けん下垂とは、上のまぶたが下がってくる病気です。
まぶたの縁が瞳孔にかかるため、視界が狭くなり、
まぶたの見た目が変わってしまうなどの不都合が生じます。

進行がゆっくりなため自分では気づきにくい病気です。
自身で「まぶたが下がってきた」と訴える人は少なく、
「目が重い」「見えにくい」「うっとうしい」「目が開きにくい」
などの訴えが多くなります。
また、周囲の人が
「おでこのシワが深くなった」
「眉毛の位置が上がった」

という外見上の変化がに気付くことがあります。


■原因

眼けん下垂には先天性と後天性があります。
後天性の原因で一番多いのは加齢です。
60歳以上に増加して男女差はないとされています。
また、ハードコンタクトの
長期使用でも生じることがあるとされています。
まれですが、
脳梗塞などによる神経の異常が原因の場合もあります。
ある日突然、眼けん下垂の症状が現れた場合は、
ただちに脳神経外科や神経内科を受診してください。


■メカニズム

上まぶたには、
眼けん挙筋、けん板、挙筋腱膜などの組織があります。
加齢によってこれらの組織が伸びたり、
結合がゆるんだりすることで、
まぶたを持ち上げられなくなります。



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【検査と治療】

■検査

眼科では、視力検査、眼圧検査、眼底検査、
視野検査
といった検査を必要に応じて行います。
さらに、
『上まぶたの縁が瞳孔にかかっていないか』
『おでこに力が入ってシワが寄っていないか』
『眉毛の位置が上がっていないか』

を確認します。

また、間違われやすい病気として、
『重症筋無力症』
『眼けん皮膚弛緩症』

などがあります。


■治療

現在、効果的な治療法は手術だけです。

◆挙筋短縮術

眼けん挙筋が正常に収縮できる場合に行う手術です。
上まぶたの皮膚を切開し、挙筋腱膜の丈夫な部分を選んで、
けん板に糸に縫いつけていきます。


◆前頭筋つり上げ術

眼けん挙筋が正常に収縮できない場合に行う手術です。
おでこの筋肉の力を利用して、上まぶたを上げます。
眉毛の上とまつげの上2ケ所を切開し、
人工硬膜や自家組織を使って、前頭筋とけん板をつなぎます。


■予防

加齢による主な原因は、
体の組織を結合させる細胞の働きの影響を強く受けています。
したがって、その細胞を健康に保つことである、
体全体の老化を防ぐことが予防につながります。
『規則正しい生活』
『十分な睡眠』
『栄養バランスのよい食事』
このように、
心身ともに健康に過ごすことを心がけることです。